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聴覚処理障害 (APD) の診断結果

聴覚処理障害 (APD) の検査を行い、診断結果をいただきました。
※前回の記事は以下をご覧ください

検査内容

検査内容に痛いことや苦しいことは一切ありませんでした。
そして、検査は大きく分けて3つの方向から検査するようです。
(言葉が拙く、ニュアンスが異なっていたら申し訳ないです)

  1. APDで困っていることを主観的に点数化する検査

  2. 聞き取れない原因が(炎症など)身体的な問題なのかの検査

  3. 実際に言葉をどのように聞きとっているかを確認する検査

1の検査では普段の生活の中で、どれだけ困っているかをアンケートのような感じで記入していき、点数化していきます。
109点がボーダーラインですが、私の場合は102点でした。
この時点で、私はAPD疑い*と診断されました。

※ 現時点でAPDを診断するための検査方法や診断基準は確立されていないため、「APDだ」と断定して診断されることはなく、「APD疑い」と診断されました。

2では、聞き取れない原因が身体的な問題かを確認します。
通常の聴力検査に加えて、鼓膜が正常に動いているか。中耳炎などの問題がないか。を検査しました。
また、主治医が耳の中を実際に診て、耳垢が溜まっていないかやその他の問題がないかも確認していただいています。

3では実際にどのように言葉を聞き取っているかを、ヘッドホンから流れる言葉を聞いて、それを正しく言えるかを検査しました。
具体的には、「あ」「は」「ば」「が」などの音を聞き取って、それをそのまま返す感じです。
また、単語が聞き取れるか、おかしな日本語でも言葉として聞き取れているか。左耳と右耳から同時に音声が流れている中で、メインとなる音を聞き取れているか。雑音と雑音の切れ間が感知できるかなどの検査を4〜50分にわたって行いました。

費用や時間

おおよその費用は10,000円は行かない程度でした。
※私の場合、別件ですが鼻の検査もしたため、APDだけの検査だともう少し安くなると思います。また、紹介状の有無でも費用は変わってくると思います。

また、大学病院で診てもらったので、初診は朝8時に受付して13時に終了。
別日に検査、さらに翌日に診察結果を聞きに行ったため、合計3日間かかりました。

対応策

上述いたしましたが、現在の医療ではAPDを診断するための検査方法や診断基準は確立されていません。
また、APDの治療方法もありません。
そのため、現在置かれている状況に応じて環境を変えることが大事になってきます。

そのほかの対応策の一つとして、補聴器をつけて言葉を聞き取りやすくする。
イヤーマフやノイズキャンセリング搭載のイヤホンをつけて雑音を低減させる。
ボイスレコーダーを利用して録音をして聞き返すなど。

検査の目的は「自分を知ること」

私自身がどんな特性があって、どんなことでつまづいているかを、つまびらかにするための検査でしかありません。
医師に確認したところ、私の場合は「雑音が多い中での聞き取りが難しい」「早口言葉の聞き取りが難しい」と伝えられました。
逆を返すと、それ以外は大きな問題がなかったことがわかりました。

自分を知ることは時におそろしいことで、私自身検査にも二の足を踏みました。
しかしながら、検査結果が出た後はこう思います。

不用意に自分をさげすむこともなくなり、より前向きに行動ができるのではないか。
そして、結果を確認できただけでも大きな前進であり、今後の仕事や生活に活かすことができそうです。

皆さんももし同様に聞き取りについて困ったことがあれば、検査を受けてみてはいかがでしょうか。

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