見出し画像

日本最古級の映画館「高田世界館」

こんにちは。ポロニアの伝記映画の監督はぜひ私が!鮫サメ子です。

さて、今回は連休を利用して、立山や長野などいろいろ行きましたが、最終日に訪れた「高田世界館」をご紹介します。まだ興奮冷めやらぬうちにお伝えしたいと思います!

今年の3月末に福岡の78年の歴史に幕を閉じた中洲大洋映画劇場を訪れてnoteを書きましたが、今回は日本最古級の映画館「高田世界館」に足を運びました。

113年の歴史が生きる映画館:高田世界館


高田世界館は、新潟県上越市にあります。1911年に芝居小屋「高田座」として開業し、1916年に「高田世界館」と改称されたんだとか。それからずっと映画館として運営されているんですよ。館内は建築当時のレトロな雰囲気をそのまま残していて、国の登録有形文化財にも指定されているんです。

創業して実に113年!すごいでしょ?

えちごトキめき鉄道の高田駅を降りて商店街を歩きました。お盆間近のせいか、シャッターの閉まった店が目立ちます。

お盆も近いからかどこの店も閉まってた
廃墟好きにはたまらないね

ちょっと寂しい雰囲気の中を10分ほど歩いていると…

ふと目に飛び込んできたのは、高田世界館の看板!​​​​​​​​​​​​​​​​


👆レトロな外観にうっとり。まるで昔にタイムスリップしたみたい。


👆この日の上映スケジュール。いろんな映画があって、どれを見ようか迷っちゃいました。

着いたのは13時30分頃。ちょうど「関心領域」を上映中で、入り口のスタッフさんに「大きな声を出さずにヒソヒソ声でお願いします」って言われちゃいました。なんでかって?扉を開けたらすぐ窓口で、その真横が劇場になってるんです。ここで大きな声を出すと中で聞こえちゃうんだって。びっくり!ここは映画を観なくても見学だけでもOKだそうです。

私は17時15分の「温泉シャーク」を観たかったんですけど、どうしてもスケジュールが合わなくて。仕方なく15時30分の「風の吹くとき」のチケットを買いました。

👆記念になりそう!


映画まで時間があったので、近くのカフェで時間をつぶしてから、再び高田世界館へ。

👆 中はこんな感じ。実にレトロ!113年の歴史を感じずにはいられません。

👆 これがチケット売り場です。スタッフのお姉さんが、私が撮影できるようにわざわざ席を外してくれたんです。「一緒に写真に入ってくださっても良いのに」って言ったら、「いえいえ、恥ずかしいので…」って。なんて控えめなんでしょう(笑)でも、その優しさと気遣いがとってもステキでした!​​​​​​​​​​​​​​​​

👆劇場内はこんな感じ

👆2階部分もあるんです。でもここは冷房が行き届かなくてかなり暑い!

👆人生で初めて映写室に入りました。まさに「ニュー・シネマ・パラダイス」のワンシーンを思い出します。隣にいたお姉さんも「フィルムが燃えたら火事になって失明しちゃうかもね」とあの有名なシーンをジョークで呟いてました。さすが映画通が通う映画館だ。今は年に一回か二回は映写機を稼働させてるのだとか。

さて私がここで観たのは1986年のイギリスのアニメ「風が吹くとき」

映画の感想はFilmarksに書いてるので、そちらをご覧ください👇


映画館のスタッフさんもとても親切でフレンドリー。私が「ここって日本最古の映画館なんですよね?」って聞いたら、スタッフさんが照れくさそうに答えてくれたんです。

「そうですね、常設の映画館としては私たちが最古だと思います。でも、たまにしか上映してない映画館なら、同じくらい古いところもあるんですよ。実はね、2008年に一度閉館しちゃったんです。でも映画好きな皆さんと地元の方々のおかげで、また開館できたんですよ」

なんだかすごく控えめな感じで。もっと自慢しちゃってもいいのにな~って思っちゃいました。「うちが日本一古いんだぞ!どうだ、すごいだろ?」くらい言って欲しかったな(笑)

👆 こちらは来館記念のノートです。みんなの思い出がぎっしり詰まってそう!

どうやらサメ映画界隈が高田世界館をサメ映画の聖地にしようと企んでるみたい(笑)。館内のあちこちにサメが侵略してるんです。サメ映画ファンの私としては、うれしいような複雑なような…

まとめ

いかがでしたか? 113年の歴史を誇る高田世界館の魅力、少しは伝わったでしょうか。

レトロな外観、懐かしい雰囲気の館内、そして映写室まで…全てが映画ファンの心をくすぐる特別な空間です。スタッフの方々の優しさと謙虚さも、この映画館の魅力をさらに引き立てていました。

そして、思いがけずサメ映画の聖地になりつつある様子も、新しい魅力のひとつかもしれません。歴史ある建物で最新の映画を楽しむ。そんな贅沢な体験ができるのが高田世界館なんです。

機会があればぜひ足を運んでみてください。きっと、忘れられない映画体験が待っていますよ。

それでは、皆様シャークと共にあれ!​​​​​​​​​​​​​​​​(May the Shark be with you...🦈🦈)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?