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イラフェス#02参戦

2023年5月某日、友人の三日月みつより一通のLINEが入ります。

久しぶり!突然なんだけども、今度のアミュであるイラフェス参加する……?(ほぼ原文)

ホントに突然ですね。
三日月とは幼なじみで、お互い、絵を描くことを趣味とし、大人になってからもTwitterやインスタなどで、お互いが投稿しているものを遠くから眺めている程度のやり取りでしたが、LINEでやり取りをしたのはおよそ2年ぶりのことでした。
このLINEがなかったら私がイラフェスというイベントの存在自体も知らなかった可能性が高いです。

イベントに参加する側になるのは初めてのことで、せいぜい学生の文化祭くらいのものしか経験がありません。
誘われた当初は、自信もねえ~~し、絵も上手い訳じゃねえのに、そんな大層なイベントに参加させていただいて、いいものなのか!?と迷いがありましたがせっかく、こうやって三日月が誘ってくれたんだし、まあ、人生の経験値として参加するのもアリかと思い、イラフェスに応募することとなります。
作家名はどうするか、何を展示するか、何を販売するか、参加理由はなどなどの応募要項をLINEでやり取りしながら埋めることから始まりました。
作家名「よるのうみ」は三日月の「月」、さめぞのの「鮫」から連想したものになります。
単純ですがかわいいからいいんです。

参加日数は初日から最終日の3日間。
出来れば3日間、せめて1日だけでも参加出来たら良いよねっていう気持ちで応募しました。
そして当選の結果、まさか逆さま、3日間参加することが決まりました。
誘ってくれた三日月はもちろん、私も初めてで第1希望の3日間で参加出来るなんて……と喜びと、果たして3日間も参加していいほどの作品を作れるのか?乗り切れるのか?と不安でいっぱいでした。
そしてここから始まる約1ヶ月半に渡る制作期間。
本当に激務でした。
お互い仕事をしつつ、時間がある時に印刷会社を探し、販売個数、グッズのデザイン、告知等々の制作作業をしていき…………。
学生の頃は授業中に落書きやら、翌日学校があっても調子が良ければ絵を描くなどしていましたが、社会人になってから学生の頃より絵を描くのがぐんと減りましたので、取り戻すまでが大変でした。
取り戻せている気もしませんが。
1日1枚絵を描いてSNSに上げてる絵師さんをよく見かけますが、これがどんなに大変なのか改めて思い知らされました。
ほんとすごいです。
筆が遅いから……とか言ってる場合じゃねえと思いながらせっせと各々制作を進めました。
いちばん大変だったのはイラスト本です。
中身のデザインを統一した方がいいのか、はたまた……という感じで迷走が続きましたが、個人的には文章を書いてる時が結構楽しかったです。
こうやって色々な感想文を書くくらいですから、私は元々文を書くのが好きなのかもしれません。
開催日初日ギリギリまでパソコンを開き映像を作り、仕事から帰ったあとも入稿締め切りまで粘りました。
きっと三日月も同じ状態だったことでしょう。
いや、そのはずです。
彼女もギリギリまで粘って制作してくれていましたから。

粘って制作した作品スライドショー↓


注文したグッズも届き、現地入りした三日月と設営等の買い出しに行き、ついに当日…!
1ヶ月前ほどに搬入の説明資料をいただいたにも関わらず、解読ができず、右も左もわからない状態で会場入り。
お隣の作家さん方にご挨拶をし、設営準備に。
準備しながら、三日月と「お客さん来てくれるかな」という話をしており、私は趣味程度でできたらな~の人間なので、「来てくれたら嬉しい」という気持ちですが、三日月は「これを仕事にしたい、少しでも名前を売りたい」と真剣に言っていたので、覚悟が違います。
ジョルノさん、私…多分覚悟して来ていない人です…。
思っていたより作ったグッズの数が多く、設営にてこずったりしたものの、どうにか二人の知恵を絞り設営完了とともに開場。
周りの作家さん方の設営を見て、我々のブースだけ即売会とかになっていないだろうか、足を止めて見てくださるお客さんはいらっしゃるだろうかと不安を抱えながら始まりました。
覚悟していないくせに不安抱えすぎか。
初日は平日ということもあり、ちまり、ちまりといった具合にお客さんが来てくださいましたが、残りの土日はたくさんのお客さんが遊びに来てくださいました。
アクキーのガチャガチャをみて、「かわいい~」と言いながら3回も回してくれたお姉さん。
どれを買おうか一生懸命考えて購入してくれ、感想ノートにたくさん思いを書いてくれた学生さん。
一度グッズを購入してくれて、さらに何周もブースを周り、やっぱりこれも欲しい!と一緒に周っているお父さんにお願いしてくれた女の子。
挨拶周りに来ました!と言いながら名刺を渡してくださり、グッズも購入してくださった作家さん方。
本当にうれしかったです。
我々の作品は「かわいい」んだ。
「かわいい」って言ってくれる人が本当にいるんだ。
我々の思っている「かわいい」に間違いはなかったんだ。
SNSで作品をあげたときに「いいね」やコメントをいただくこともありますが、リアルで「いいね」の声を聴くことが出来るのは大変貴重な事だと実感しましたし、不安の中で参加でしたが自分に少し自信がつきました。
我々も休憩を交代で行きながら、他の作家さん方のブースにお邪魔させていただき、素敵グッズ、素敵作品を購入させていただきました。
高校の時のクラスメイトも参加していたので、挨拶しにのぞかせていただきました。
いつも画面で見ていた作品をリアルで見ることが出来て良かったです。
てか、3日間でちゃんと完成させるのすごいね。

設営こんな感じ。三日月持参の缶ケースが大変役立った。


また、開催期間中は双方の友人、専門の時の先生が来てくれました。
特に最終日、高校の時の非常勤で教えてくれた先生に、5年ぶりにお会いすることが出来ました。
念のため、人間違いではないか確認をさせていただいたのちに、自分の身を明かした時、「ほんとに!?顔違くない…!?」と信じられないくらい驚かれましたが、高校生の時の私を覚えてくださっていたようで、めちゃくちゃ嬉しかったです。
世間は狭いですね。
また、大学進学のために県外へ行き、そのまま就職したと思っていた友人が実は地元で就職しており、こちらも5年ぶりの再会となりました。
彼女には高校生の頃、大量に迷惑ばかりかけてしまいましたが、今回のイベントに私が参加すると知ったときに「絶対行こう!」と思い来たと聞き、再会の感動と共に泣きそうになりました。
さらに、その友人と、たまたま地元に帰ってきていた友人と、高校卒業後に連絡が取れないことで有名だった友人が、私同様5年ぶりに再会した場面に遭遇し、良い最終日だなと心底感じました。
無事3日間を乗り切り、達成感と満足感でいっぱいの中、撤収をしました。

頂いた差し入れたち。嬉しくて写真撮った。熱中症予防でたくさんの飲み物、塩分摂取、おいしいお菓子等ありがとうございました。


撤収後の帰り道に、FF7Rの7番街スラムで発生するお遣いイベントの一連にて、ティファが主人公のクラウドに、スラムの心得の一つとして「ご縁はお金より大事なんだから」とその都度言っていたセリフを思い出しました。
これまでのご縁がここまでつながっていて、こんなに大きく広がるんだなと感慨深くなり、今回のイベント参加に関しては、本当にいろんな方々によって乗り切ることが出来ました。
イベントに誘ってくれた三日月。
3日間両隣で大変お世話になったleaf piさん、ゆめぞう先輩。
差し入れを3日間にかけてくださった三日月のお母さん。
2日目にお手伝いに来てくださった三日月のご友人。
制作の進捗をSNSであげたときに、「応援してるね!!」とコメントをくれ、初日の早い時間で来てくださった先輩。
私が告知して真っ先に「行くね!」と言ってくれ、ゲームを誘うのを我慢してくれていた友人。
告知を見て「絶対行こう!」って思って来てくれた友人たち。
貴重な休みと「ボーナス貰ったから!!」と全種類購入してくれた友人。
合間でパチンコに負けたのに、「暑いから~!」と言って差し入れを持ってきてくれた高校の時のクラスメイト。
シフトも入ってたのに、3日間連続で来てくれた後輩と一緒に来てくれた会社の先輩。
参加が決まった時から、制作期間中も色々気にしてくれて、ずっと応援してくれた両親と妹。

イラフェスが終わって幾日経っても、たくさんの感謝の気持ちが溢れます。
今回参加ができて「本当に良かった」だけでは表現しきれないくらい、貴重な経験をすることが出来ました。
普通に仕事をしながら、たまにこうやって創作活動のイベントに参加するのって個人的には楽しさもあり、大変さもあり、準備期間のイベント感もあり、丁度いいな、生きてるって感じするな~と感じました。
今後も、「よるのうみ」としても、個人としても、創作活動はゆるゆる続けていきたいなと思います。

遊びに来てくださった皆様、この度は本当にありがとうございました!

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