さめのアルバム紹介#2 超骨太で本格派のロック! w.o.d.「LIFE IS TOO LONG」(2021)
こんにちは、さめです。
こういうアルバムを心のどこかで待ってました。今回紹介させていただくのはw.o.d.の「LIFE IS TOO LONG」です。
w.o.d.はKen Mackay(Ba),サイトウタクヤ(Vo/Gt),中島元良(Dr)から構成される3ピースバンドです。
いやー、もうね。こんなアルバム待ってました。サイケデリックロックとかフォークロックとか色々ありますけど、このアルバムは形容詞抜きの「ロック」って感じです。
それでは、気になった曲をいくつか紹介していきますね。
1.「モーニング・グローリー」
まずはアルバムの二曲目、「モーニング・グローリー」です。
この曲はなんといってもビートがカッコいい!
イントロのビートでいきなり心を掴まれます。
こちらもう最高です 今日死んだってオーケー
これは冒頭の歌詞です。「モーニング・グローリー」という曲名といい、その音楽性といい、わたしはオアシスを意識したものを感じるのですが、「Live Forever」に歌われるオアシスの精神性とは真逆なのがおもしろいですね。
「モーニンググローリー」には、ビートルズの「トゥモロー・ネバー・ノウズ」っぽさも合わせて、ブリティッシュロックからの流れを感じます。ビートルズやオアシスが好きな方は好き(多分)です!
2.「煙たい部屋」
次にアムバムの五曲目「煙たい部屋」です。
この曲はアルバム最初のロックバラードです。
イントロのギターリフ、カッコいい!
このギターリフを聞いた時、この曲がナーバスな歌などではなく、空気のひりつき、緊張感を持った歌だとわかりました。
わたしがここで改めて感じたのがサイトウタクヤさんのボーカル最高、ということです。形容し難いんですが、完全にロックなんですよね、歌声さえも。落ち着いたテンポの曲でも十分に聴かせる、重みのある歌唱です。
3.PIEDPIPER
次はアルバムの8曲目、「PIEDPIPER」です。
Pied Piperとは民間伝承「ハーメルンの笛吹き男」の笛吹き男で、これは大繁殖したネズミを報酬と引き換えに、笛で操り川に連れてゆき、でき死させると街の人々約束したものの、ハーメルンの人々が報酬を払わなかったために、報復として多くの子供たちを笛で操り連れ去ったというお話です。
歌詞の中では、「ハーメルンの笛吹き男」を現代社会に置き換え、不条理やそれに対する怒りが書かれているようです。伝承中の「笛」が彼らにおいてのギターやベース、ドラムなのでしょうか。
エゴイストの優しさとか 意志のない多数派の正しさとか? 全部 興味ない 音を鳴らす
個人的にはここの歌詞が大好きですね。
反骨精神剥き出しの、昔からのロックという感じがあって、後半の言葉足らずさが、むしろ彼らの勢いをダイレクトに伝えています。
4.あらしのよるに
この曲でアルバムが締め括られます。
「狂(KLUE)」の最後の曲「I」のように、そこまで張り詰めていた緊張が解かれる感じです。ロックならではの優しさを感じます。
そして、溢れ出るBUMP OF CHICKEN感!
他の部分でも随所に感じましたが、この曲は相当影響を感じます。
総じてこのアルバムは、ビートルズやオアシス、バンプが好きな人だったら間違いなく好きだと思います。
以上でアルバム紹介は終わりです。是非聴いてみてくださいね!
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