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【8月1週】キャンプ時事ニュースまとめと解説

この先、常時ではないのですが、キャンプニュースまとめと簡単な解説(むしろ論説かな)をやってみようと思っています。

実は、アウトドアではないのですがある業界で長年それをやっていたことがあるので。

ここで言うキャンプニュースは製品紹介やキャンプ場紹介とかではなく、キャンプに関しての時事ネタといったらいいでしょうか。

アウトドアメディア百花繚乱のなか、ほぼそれらは趣味サイトであってジャーナルではありません。

いってみれば「いい話」は書いても、あまり「ネガティブな話題」や速報性のある時事は対応していないことがほとんどです。

私はブログでもそれらを積極的に取り上げてきたのでその別形態としてやってみます。

時事とは言いましたが、別な意味で取り上げると面白いものも加えたりしてみます。


今回取り上げるのは、


・コロナ関連報道

・日本のオートキャンプ人口 ~日本オートキャンプ協会

・またも悲しい事故

・campal jpan 伊川社長のインタビュー記事


です。


・コロナ関連報道

この二つは一気に「キャンプ」が注目ワードとなり、大きく世間の喧騒となりました。岩手の件では「どのキャンプ場」なのかという騒ぎにもなっています。感染経路の心配半面、興味本位での探りでもあったでしょう。今はもう落ち着いていますし、それを探ったところで意味のないことです。

ツイッターにも書いた通り「キャンプ場が危ないのではなく、キャンプ場での過ごし方に油断があったということ」であって、その観点で見れば今は話題になっているママ友感染や食事時の感染と何ら変わらず、シチュエーションそのものではなくてシチュエーションでどんな対策で臨んでいたか、この結果でしかありません。

「アウトドアさえもう安心できない」といったツイートも多くありましたが、アウトドアのように感染機会が比較的少ない場面での稀な事例であって、この一件でそういう結論に至るのは全くおかしな話です。


サマーキャンプの件も同様です。そもそもここで言うキャンプはYMCAなどで行われるいわば合宿、林間学校に近いもので、アウトドアレジャーのことではありません。そうは思わず岩手での「キャンプ」、すぐ後のアメリカの「サマーキャンプ」というニュースのタイトルの聞き流しになってしまえば「アウトドアさえもう安心できない」と短絡的におもわれてしまうことは一般的には止むを得ません。

おそらく私も「夜の街」印象はそれに近く、よく認識は出来ていないかもしれません。

いずれにしても感染症がキャンプだ夜の街だと区別をして感染を広げるわけはなく、とにかく媒介する人の動きに拠るものなので、いついかなるときも行動そのものを出来る限りの注意を払う、今はそれしかないのでしょう。

だからこそキャンプへ行くなら、以下のことを徹底してほしいところです。

この「相次ぐ」に助長されてしまう人が多いでしょう。私はニュースの作り方に若干の印象操作を感じます。キャンプとBBQをそもそも並列しているのが印象だけであることを証明しています。キャンプ=行為全体の総称、BBQ=食事の一形態、言い換えれば釣りと鍋料理くらいに違います。夏休みのレジャーの対象が注意ではなく、「夏休みのレジャーで気の緩みが注意」として伝わる工夫をしてほしかったですね。


一方ではおなじFNNからは遅れること1日、こういう内容も紹介されています。はっきりいえば「どっちなんだよ」と言いたくなってしまうくらい(笑)。まぁそんなに目くじら立てる内容はなく、ニュースソースがそもそも違うということなんでしょうが。

このニュースの末尾には佐久間くんの解説や、私もなじみのTHE FARMさんの予約1200件待ち(これは1日1200件という意味ではないのでおまちがいなく)、さらにはメープル那須高原キャンプグランドさんも出てきます。


・日本のオートキャンプ人口 ~日本オートキャンプ協会

これは、私もやや関係する(笑)日本オートキャンプ協会のキャンプ人口の動向分析なわけですが、ちょっとだけ私見で口をはさむとすれば・・・

「19年に1泊以上のオートキャンプに参加した人は前年を1.2%上回る860万人に上った。7年連続で過去最高を更新している」

実はここに注目していて、はっきりいえば1.2%しか上回れなかった、ここ数年のグラフにあえてそう言いますが「たった10万人」ずつしか伸びていないということにちょっと驚いています。人口減、経済不振ののなか右肩上がりだということだけでそれは確かにすごいことなんですが、ブームだブームだとあれだけ煽られているここ3年の中身は、実は微増であるというのが事実だということです。ここ、冷静に見ないといけないですね。

私はこういう数字と世の中の空気感の違いをすごく気にします。こういう現象が起こっている時に本来の堅実性を失った動きが出てくることがあるからです。とても心配をしています。


・またも悲しい事故

毎年、毎年、どうかこういうニュースが流れないでほしいととにかく願っていました。しかし今年もまた繰り返されてしまいました。

とやかく言いません。さまざまなキャンプにおける安全確保、どうかこれをコロナ対策と同様徹底的に。



・campal jpan 伊川社長のインタビュー記事

えらく珍しいと思ったのがcampal japan の伊川社長がメディアに出てきたこと。これが極めて珍しい。それもどちらかというとキャンプシーンを語るというものだったのでここでも取り上げてみました。

伊川社長とのお付き合いは古く、それこそまだ課長さんくらいだったころですから相当前。とにかく走るのが好きで、キャンプ場ではやたら走っていましたね。当時の小川キャンパルの朝といえば伊川さんのジョギングか、当時のT社長の歯磨き、この光景で始まると言っても過言ではなかったです(笑)

それはともかくこの記事の中での気になったのは

「以前は、良くも悪くも老舗らしさのある職人気質なブランドでした。流行に対するレスポンスが遅く、販売は卸だけだったので製品の良さをお客様に伝えきれていなかった。現在は直営店を5店舗持ち、店頭で直接いただいたお客様の意見を製品に反映できるようになり、私たちの弱点は改善されつつあります」

という発言ですかね。過去、こういう役割となっていたのはキャンプ場で行われるメーカーイベントやいわゆる出展ブースで、少なくとも今でも行われているわけですが、多くのメーカーは口には出さなくともこの10年でそれらの効果に半信半疑になっていたはずです。すべてが機能してないわけではなく、また目的が違う場合もありますから全否定とかではないにしろ、多分に懐疑的だったことだけは間違いないところだと思えます。それは情報の在り方や存在の仕方が変わってきたからでしょう。

だからこそメーカーが自身のブランドだけについて知りたいのなら直営店の存在が大きくなっているとも言えます。普通オンラインが先行している今、直営店の機能が増すなんていうのは他業界だったら全くの逆行なのですが。

もしかしたら「オムニチャネル」の理想を体現できたのはアウトドア業界だけかも。

(了)

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