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サボり学生が中国語を話せるようになるまで その1

「何年、中国語を勉強していますか」と聞かれて、答えづらくなってきた。始まりは大学だから、もう20年とかそういう月日になる。そう答えると、「それだけかけて、この程度ですか」と言われそうで本当にこわい。事実だから仕方ないのだが、現実ほど非情なものはない。

中国語との付き合いは、大学の第2外国語という超逃げ場のある形で始まったが、当時からサボりグセのあった私は順調に単位を落とし、再履修のため、医学部の中国語の授業にまで出て単位を拾っていった。その当時、言葉を大切にする文学部のプライドなんてなかったな、今思えば。

そして卒業して、猛烈に仕事をして、少し時間の余裕ができたときに、あんなに勉強しなかった中国語を懐かしく思い、中国自体は好きだったからもう一度やってみるかと思いなおした。26歳くらいのときだ。

1つでいいから母語以外の言語を使いこなしたいという夢を、実現しようとした面もある。通常、人はここで英語を選択するが、私の英語に対する苦手意識は相当なものだったので、手を出せなかった。

中国語はサボったから単位を落としたのだが、英語は勉強したのに成績が上がらなかったという苦い思い出があり、その非効率さに中学生くらいの時からうんざりしていた。

中国語を学び直すために、最初は会社近くにある「べルリッツ」に通った。学費は高かったが先生の質は良く、みるみる上達していった。

その後、また仕事が忙しくなり語学どころではなくなったが、この頃から海外でライター活動をしたいと思うようになり、会社を退社し、主人を日本に置いて、単身北京へ行くことにした。2008年の北京五輪を取材したいという思いを持っていて、それはそれなりに実現できたのだが、今思えば、何と突発的な行動だろうか。

そして私は1人、北京へ行くわけですが、この続きはまた次回お話しします。

#中国語 #語学 #学習