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サボり学生が中国語を話せるようになるまで その2

さて、単身中国へ渡った私ですが。。。

中国語に関して言うと、北京の会社には優秀な通訳がいたのであまり進歩しなかった。買い物をしたり、出掛けたりといった場面で使う程度であり、中国の大学に留学して入社した日本人の足元にも及ばなかった

1年半ほどの北京生活を経て帰国したが、この時は、「現地で働いていたのに話せない」というレッテルを剥がしたい。そればかり考えていた。

また、その頃流行りだしたのがEラーニングだった。中国にいる先生とスカイプで授業をするもので、圧倒的な安さが売りだった。

べルリッツにいた時に、学費が高いと授業頻度を上げられない課題を感じていたので、とりあえず話しまくって苦手意識をなくそうと考え、「ネットで中国語」というベタな名前の学校に登録した。ほとんどの先生は、標準語の発音がきれいと言われる遼寧省の方だった。(ここでの学習は今も続いている)

そんなこんなで、2012年に中検2級、2017年に新HSK6級に合格した。

話す方はこれで場数を踏むとして、書く方はどうするかと考え、最近、会社帰りに立ち寄れる中国語学校で翻訳の勉強を始めた。日本語の解説書をひたすら中国語に訳すストイックな授業だが、先生も熱心に取り組んで下さるので楽しく続けている。

さて、ここまで長々と書いたが、中国語を学ぶに当たって私の課題は、①話すこと ②語彙を増やすこと-だった。

①は、とにかく意気地なしなので話す勇気がなく、旅行へ行ってもずっと黙っている感じだった。「話して間違えたらどうしよう」と思ったためだが、それを打破できたのは、やはりEラーニングだ。

当時、「1ヶ月間話したい放題」というコースがあったので、毎日授業を入れて先生と話した。日本語は一切なし。かなり早口の先生だったが、毎日聞いていると自然に頭に入って来て、いつの間にかその話し方を真似するようになった。そして、その辺りから自信を持ち始め、積極的に話すようになった。

あと、中国ドラマを中国語字幕で見るのも、聞きながら漢字を確認できるので有効だった。口語を知る勉強にもなる。ただ私は専ら、時代劇ばかりを見ていたが。

語彙の習得は、HSKなどの試験の受験が手っ取り早い。「落ちることなど許されない」と異常なまでに自分にプレッシャーをかけ、試験2か月前からは、お酒も飲まず、食事後は机へ直行という日々を過ごした。

試験の良いところは確実にレベルが上がることだが、私の場合、試験が終わると、温室のアイスクリームのようにみるみる液状化してしまい、語彙力も急降下する。だから、コンスタントに受験して自分を追い込むのが良い。しんどいけどね。

◇ ◇

さてさて、単位を落としまくっていた私が、何とか話せるようになるまで、実に20年の歳月を振り返ってみました。やはり、サボりの連続だなぁと思いつつ、不惑を前に、時間はもう無駄にできないと決意する自分もいます。ぼちぼち、がんばりますかね。

#中国語 #語学 #学習