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【超個人的解釈】乃木坂46、欅坂46、日向坂46のコンセプトの違いについての考察【坂道シリーズ】

①基本情報

まず、本文を始める前に基本情報として、坂道シリーズとは、2011年結成の乃木坂46、2015年結成の欅坂46、2019年結成の日向坂46の3グループのことを指します。

元々、坂道シリーズとは、AKB48の公式ライバルとして乃木坂46が結成されたことから始まり、その乃木坂46の姉妹グループとして結成されたのが欅坂46、その欅坂46のアンダーグループだった、けやき坂46(ひらがなけやき)が独立して結成されたのが日向坂46です。

なので、AKB48などいわゆる48G(48グループ)とは直接的な繋がりは無く、総合プロデューサーである秋元康さんも大枠の指示や作詞を介して関係があるくらいで、実質的なプロデュースをしているのはソニーミュージックです。

理解の仕方でいえば、坂道シリーズは48Gとは完全に別ベクトルのグループ系統なのです。

②乃木坂46について

ここから本文を始めます。
ここから書く内容は、あくまで個人的な考えです。

結論から言えば、コンセプトはそれぞれ、乃木坂46は「天気雨」、欅坂46は「豪雨」、日向坂46は「快晴」です。
詳しく説明していきます。

今でこそ、乃木坂46は国民的アイドルグループにまで成長し、「AKB48を超える」という当初の目標を達成し、一般的には王道アイドルとみられていますが、AKB48の公式ライバルとして結成された当初~2015年くらいまでは王道アイドルであるAKB48のアンチテーゼとして、「影があるグループ」を売りにしていました。その当時のテレビでの特集コーナーなどでも、「笑わないアイドル」として紹介されています。
清楚なアイドルなどのイメージはあくまで世間からもたらされたものでした。
そして、乃木坂46を「天気雨」だと表した理由は、特に2019年に公開されたグループ2作目のドキュメンタリー映画を観てもらえれば早いのですが、乃木坂46の場合、シリアスなシーンがシリアスになりすぎない。良い意味でカラッとしていて、その独特の雰囲気を、雨は降っているのに空は晴れている天気雨と表しました。

そして、「天気雨」の要素である、「雨要素」、「晴れ要素」を継承したのが、それぞれ欅坂46、日向坂46であると考えます。
なので、欅坂46、日向坂46のロゴは乃木坂46のイメージカラーである紫の上にそれぞれ欅坂46のイメージカラーである緑、日向坂46のイメージカラーである水色のロゴが重なっていると考えられます。3つ目にできた日向坂46のロゴに欅坂46のロゴが入っていないのは、あくまで乃木坂46が母体であることを表現しているのかもしれません。

③欅坂46について

乃木坂46の「笑わないアイドル」を継承したのが「欅坂46」であると考えます。
メッセージ性の高い楽曲や完成度の高いMV、パフォーマンスで、アイドルファン層だけでなく、一般層にも、認知が届いたグループとなりました。
欅坂46は乃木坂46の流れでできたグループなので、始めから相当数ファンがいる状況から始まり、デビューシングルの大ヒットやデビュー1年目で紅白歌合戦に出場を決めるなど、乃木坂46が4年かけて実現してきたことを、1年弱という短い期間に経験し、その急すぎるスピードについてこれなくなるメンバーが出はじめるなど、不安定さが目立ちました。
そして、欅坂46を「豪雨」だと表した理由は、その不安定さから、「好き」な人と「苦手」な人がはっきり別れていると考えるからです。雨が降ってきたら、傘を指しますが、それが法律で決まっている訳ではありません。なのに「常識」として皆、雨が降ったら傘を差します。
欅坂46が刺さる人というのは、その傘(常識)を外せる人なのだろうと思います。それ故に、欅坂46は万人受けするタイプのグループでないと考えます。
届く人にはとことん届くが、届かない人には全く届かない。これが、時に欅坂46はアイドルでなくアーティストだと言われる所以なのかもしれません。
そして、あえて「雨」ではなく「豪雨」と表したのは、絶対的なセンターであった平手友梨奈さんの存在が理由です。
その圧倒的な表現力や、作品にかける人一倍の思いから、「欅坂46」の世界観を作り上げた平手友梨奈さんですが、センターである重圧や、2017年末の紅白歌合戦での命懸けの不協和音の披露、度重なる骨折や怪我、握手会での発煙筒事件などメンタル面を削ることが立て続けに起こり、望むようなアイドル活動が出来ない中、その圧倒的な存在感ゆえに、ネットニュースやSNS等で悪意の標的にされることが多く、また、欅坂46というグループ自体も然りでした。
そして、2020年、平手友梨奈さんが脱退という形でグループを去った後、欅坂46は改名という道を選びました。
平手友梨奈さんのその圧倒的な存在感が「雨」から「豪雨」へと引き上げたのだと考えます。

④日向坂46について

そして、元々、この欅坂46のアンダーグループだったのが日向坂46です。
日向坂46の成り立ちは少々複雑なので、2020年に公開された日向坂46のドキュメンタリー映画を観ることをオススメします。

簡単に説明すると、欅坂46の最終オーディションまで残っていた長濱ねるさんが最終オーディションを受けず母親の反対により引き戻されてしまった為、加入できなかったが、その後、諦めきれずにいる娘を見かねて父親が欅坂46運営に直談判をし、長濱ねるさんがオーディションで何人かしかもらえないS評価だった為に、特例としてなんとか加入することができたが、最終オーディションも受けないまま加入するのは、ファンもメンバーも納得しないだろうということで、アンダーグループとしてけやき坂46(ひらがなけやき)が結成され、そこに在籍することになり、このグループが後に独立を果たして日向坂46となりました。
つまり、日向坂46は長濱ねるさんがたった1人で始めた物語なのです。
そして、日向坂46を「快晴」だと表した理由は、欅坂46のアンダーグループだったという下積み時代がしっかりあったからこその、団結力であったり、積極性から垣間見れる「ハッピーオーラ」という全ての人に対する感謝の気持ちに溢れるグループだからです。
乃木坂46から継承された晴れ要素が「快晴」とパワーアップしているのは、日向坂46らしさがしっかり確立されていると思うからです。
坂道シリーズらしい清楚さは勿論のこと、「バラエティ能力」に特に長けていて、楽曲などを見ていて自然と笑顔になれる万人受けするタイプのグループだと思います。

このように、坂道シリーズの3グループには、乃木坂46は「総合力」、欅坂46は「パフォーマンス力」、日向坂46は「バラエティ力」という三者三様の魅力があります。

結論として、繰り返しになりますが、坂道シリーズの3グループそれぞれのコンセプトについて、乃木坂46は「天気雨」、欅坂46は「豪雨」、日向坂46は「快晴」であると思います。

ここまで読んでくださりありがとうございました。
この記事を読んで、坂道シリーズのそれぞれ3グループのイメージを掴みやすくなっていたら、嬉しいです。

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