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滞在日誌 2024年2月1日-3日(12-14日目)

滞在最終日に向けて、ラストスパートです。上演の内容や流れが固まってきていますが、最後まで細かい調整を続けていきます。

2月1日(12日目)

歌詞を検討

上演の中で俳優の坂口彩夏さんが歌う歌詞を検討することからスタートしました。それぞれのパートがどのように作用し合って行くのかという大きな流れを考えながら、単語の微妙な違いにも気を配り、聞いた人の中に立ち上がる感覚や印象を一つ一つ丁寧に検討していきます。

オープンデー

この日は、オープンデーとして15:00-17:00の間に活動を公開しました。オープンデーに来ていただいた方と一緒に外へ出て、歌詞に出てくる「わたくし」と「わたし」という言葉の違いで、受ける印象はどう変わってくるかなどを検討する場面も。

美術館に訪れていた高校生も集まり、その場にいた全員に意見を聞いてみます

講堂に戻り、先ほどの歌詞や旋律を実際の空間で試してみます。歌詞や歌の流れに合わせて、動き方を少しずつ調整していきます。

2月2日(13日目)

最終調整

引き続き、歌詞や旋律の検討をしていきます。藤原さんと坂口さんはこの日も外に出て、寝転びながら坂口さんが歌う声に耳を傾けていました。全身の感覚を使って、歌を聞いた時に受ける印象を確かめ、それを丁寧にシェアし合いながら歌詞と旋律を決めていきます。

歌詞を文字で見ている時と、空を見上げながら音だけで聞いた時では、確かに印象が違います

その後は、明日に行うリハーサルに向けて全体の流れを整理し、配布資料の確認などをしました。最後に坂口さんによる上演パートを通してみて、スタッフと共にお客さまが着席するエリアなどを最終確認しました。その際、講堂のドアを開けたまま上演すると外の音が聞こえることが判明。藤原さんと坂口さん、スタッフと感想をシェアするなかで、これらの音を排除するのではなく、共存することで外との繋がりが生まれ、より”開いた状態”でいられるようになるのではないかという点が挙がりました。

2月3日(14日目)

リハーサル

明日の上演に向けた最終調整を経て、午後からは通しリハーサルを行いました。上演冒頭の藤原さんによるイントロダクションや、ゲストをお招きしてのインタビューなどの段取りも含め、最初からシュミレーションをしていきます。時間配分についても確認しつつ、その場で疑問を解消しながら進めていきます。

座布団やカメラの位置も確認します

一通りの確認が終わり、あとはお客様をお迎えするのみ!

次回は2月4日の上演+滞在報告会(トーク)の様子をお届けします。更新をお楽しみに!

テキスト:武田侑子(NPO法人アートネットワーク・ジャパン)

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