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滞在日誌 2023/3/5(15日目)

最後の滞在日誌となりました。滞在最終日に行なったパフォーマンスと滞在報告会の本番の様子をお伝えします。今回は主に写真でレポートしていきます。

リハーサル・ゲネプロ

前日に額田大志さん1人で調整した部分などを本藤美咲さんに共有し、最後の講堂でのシーンを改めて練習しました。

その後、本番と同様に最初から最後までパフォーマンスを通して確認する”ゲネプロ”と呼ばれるものを行いました。その後、協力してくださる鑑賞リーダー(美術館ボランティア)の方への説明や確認を済ませ、あとはお客様をお迎えするのみです。

パフォーマンス

パフォーマンスの前半は、鑑賞リーダーの方にご協力いただき、大人の美術鑑賞教室が行われました。お客様は5-6人ずつに分かれ、グループごとに1人の鑑賞リーダーがつき、世田谷美術館を案内しました。

その後、額田大志さんと本藤美咲さんによるパフォーマンスがスタートします。

ツアーパフォーマンスは”夜の廊下”とも呼ばれる場所からスタート。サックスの管に息が通る音が静かに響きます。
そのまま廊下を進み、”昼の廊下”と呼ばれる場所でのシーン。ガラスを隔てた内側と外側でセッション中。
エントランスでのシーン。ここでも鑑賞リーダーの方に協力していただきました。鑑賞リーダーが2階から順番に階段を降り、床に貼られた足跡を踏みながら、1階展示室へ入っていきます。足跡を踏む音に合わせて本藤さんがセッション。続いて額田さんが降りてきます。
地下カフェテラス付近にある壁泉の前でのシーン。階段の上には額田さんの姿も。
直前まで調整をした、最後の講堂でのシーン。ここでは来場者のみなさまにもご参加いただきました。本藤さんの指示に合わせて、手や足などでメトロノームのように音を鳴らし続けます。その約10分の間、滞在中にテープレコーダーで録音した音がどこからともなく流れます。美術鑑賞教室での子どもの声や、エントランスの扉が開く音など。最後は暗転し、終了。

パフォーマンスの後、そのまま講堂でアフタートークも行いました。額田さんと本藤さんから、リサーチや創作の過程などについてお話しました。

パフォーマンスの余韻をそのままに、アフタートークが始まりました。
鑑賞リーダーの皆様と。ご協力ありがとうございました!

滞在報告会(トーク)

滞在報告会では、吉田学芸員と米原プログラムディレクター、額田さんの3名でこのプログラム全体について振り返りました。
吉田学芸員からは、このプログラムを実施するにあたっての美術館としての強みや課題とプログラムの関係性について、このプログラムを成立させるまでの流れや担当者が実感した成果と課題などを報告しました。米原プログラムディレクターからは、このプログラムの独自性、事業の準備プロセスと今日までの流れや、これまでの気づきなどを報告しました。額田さんからは、時系列の考えや気持ちの変化も含め、滞在中に行ったことを振り返りました。

パフォーマンスの定員が少なかったこともあり、この滞在報告会だけを聞きに来てくださった方も多くいらっしゃいました。

プログラム全体のプロセスについて振り返っていきます。

11月から続けてきた滞在日誌も今回が最後です。
これまで滞在日誌を見てくださった方、そしてオープンデーやパフォーマンス、滞在報告会にご来場いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

今後は、このプログラムに関わったアーティストや担当学芸員、プログラムディレクターからのコメントや振り返りを更新する予定です。

次回の更新をお楽しみに!

テキスト:武田侑子(NPO法人アートネットワーク・ジャパン)
写真:加藤甫

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