見出し画像

2022.7/8 題が決められない(参院選運動16日目)

安倍晋三元首相のご冥福をお祈りいたします。
民主主義は暴力に屈しない。

参議院運動16日目、と書いていますが書き始めになります。2022.7/8。
3年ほど前にnote を開設し、8年も前に別れた元夫への恨みつらみなどを書いていたがバカバカしくなり、いくつか書いていた記事を全部消した。
その後もアカウントだけは残っていて、昨年の衆議院選挙の選挙ボランティアに入ったことから、色々と思うことを綴ろうと思っては書けず、
選挙ボランティアをきっかけで気付いた様々な社会問題について書こうと思ったが書けず、

今日は書かずには居られなかった。

安倍晋三元首相が凶弾に倒れて亡くなった。

事件の一報は仕事中に入ってきた。
12時までの仕事、スマホで写真をみながら物を作っていたときに、スマホのお知らせに入ってきて、ウソ!?と思わず声に出た。
恐ろしい、恐ろしくて同時に、許せない。
暴力があっていいはずはない。
こんな形で、こんな形で安倍さんに災難が降りかかるなんて。

私は昨年の衆議院選挙で、小川淳也さんの選挙ボランティアに入り、『香川一区』の渦中にいた人間だ。香川一区については、大島新監督の『香川一区』というドキュメンタリー映画を見ていただくと、何が起こっていたかがよく分かる。ど真ん中にいたけれど、何がどう繋がってああなったか、正直全く分からない。ただ、必死に楽しく祭りだった。

明後日が投開票日の参議院選挙は、当初ボランティアに入る気は全くなかったのだが、小川さんが連れてきた候補のもてきさんが、こらまたなんて良い人よ。民主主義を形にしたような人で、ジェンダーバランスは抜群、個々の幸せを切に願っていて、選択的夫婦別姓などへの理解も深い。トップダウン式の政策提案では無く、皆様の困りごとから制作を練る…と結局ほとんど小川さん。小川さんもニコニコで彼、いいでしょ?!なんて言っている。

今日は投票日前に小川さんが高松に帰ってくる最終日だった。13時前くらいに高松に到着し、13:15〜もてきさんと青空対話集会、場所をかえて14時台にも一本青空対話集会をこなし、また他府県の応援演説へと旅立つ予定だった。

私は今日は、ちょうど12時までの仕事が1件あり、いつもは仕事終了後に店主と世間話などをして13時過ぎに現場を離れるのだけれど、今日は13:15〜の青空対話集会のトークリレーでマイクをお借りする予定になっていたので、仕事が終わってからそそくさと現場を出た。

けれど、青空対話の現地にいくまでザワザワが落ち着かない。トークリレーは恐らく無くなるだろう、と思っていたら程なく本日の予定変更の連絡が入ってきた。地声で、報告をする会にするとのことで、現地に向かう。

現地までの車中のテレビでどんどん情報が入ってくる。泣きたい気持ちを堪えて現地に入り、ボランティア仲間を見たら泣けてしまった。

13:15〜の青空対話集会の会場。マイクも全て無くし、地声で訴える小川淳也さん、もてき邦夫さん。

小川さんは瀬戸大橋を電車で渡っている途中に、一報に触れたそうだ。もう泣きそうな顔でやってきて、本当に申し訳ない、こんなことになって本当に申し訳ない。ごめんな、すいません、申し訳ない…と集まった支援者に個別に語りかけていく。
もてきさんも、本当になんということでしょうね…とその場の全ての人たちが困惑していた。ボランティアたちも選挙への行動も踏まえ、これからどうなるのか、どうすべきなのか、全く検討もつかず困惑という言葉がこんなに嵌まるもんなんだな、という状態だった。ただ、お祭りのように騒げるなんてとんでもないという状況だけは、共通で理解している。

地声での集会が始まり、小川さんは安倍さんとは政治信条も方法も全く対局の方であったけれど、このような暴力でこのような形で命が危険に晒されるということは絶対にあってはならいと、もてきさんも一個人の、一ご家庭の、ご家族のある個人をこのような形で凶器にさらすなんてあってはならないと、強くおっしゃっておられた。加えて小川さんは昨日の辻元清美さんの事務所に生卵が投げつけられた事件と一直線上にあり、今の社会の状況をまざまざと見せつけられた、と。このような凶行に及ぶ前に対話を、対話を続けなければならない。民主主義はあらゆる凶行に屈しない、と強くおっしゃっておられて、安倍晋三さんのご回復を心よりお祈りいたします。と、結んでいた。そして泣いていた。

本来なら集会も中止の方向なのでしょうが、事前に告知をしていたため、次の予定の会場にも移動するとのことで、自分たちも移動することにした。

7/8、二箇所目の青空対話集会の会場。しかしこちらも報告会へ変更。

ボランティア仲間数人と話したり、もてきさんや小川さん、年長のボランティアさんと話しているうちに自分も落ち着いてきていたが、この二箇所目への移動の車中でニュースの内容がより詳しくなっていて、生々しい画像も流れている。テレビのチャンネルはすべてそのニュースになっていて、教育チャンネルだけはいつも通りでほっとする。震災の時みたいだ。

二箇所目の会場には定刻より早めに到着したのもあり、各々の雑談の時間が少し多めに取れた。

ふいに、衆議院選挙から帯同していらっしゃる報道記者さんが近づいてこられて、これからどうなってしまうんでしょうね、震えが止まらないのですけれど、と話しかけてくれた。
これからどうなってしまうんでしょうね。
世の中も、選挙も。三島由紀夫以来の大事件の様に思いますよね。コロナから、こんな教科書に載るような動きばかり、なんという時代でしょうね、と回答した。
こんな時代に居合わせた報道関係者も、本当に色んな想いがあると思う。特に近寄って話しかけてくれた彼は、彼の所属からかなり肩身が狭い思いをし、辛かったろうと思うけれど私達は勝手に親近感をもっていたので、近寄って話しかけてくれて良かった。みんなが、消化しきれない想いを抱いている。

二箇所目での小川さん、もてきさんのお話は一箇所目と同じであったけれど、そこにいた皆が自分たちが続けてきた対話を続けること、民主主義は暴力に屈しないこと、そして対話こそが問題の解決にできうる手段、と再確認して解散となった。

小川さんは当初の予定を変更して、東京に戻られるとのこと。
私は暴力反対、戦争反対を訴えてください、としか言えなかった。

もてきさんより、国民、維新は今日の活動は取りやめにするそうです、と伺う。自分たちの今日の活動も中止です。なにができるか、考えなくちゃならないですね、と皆と話し、解散。

今朝まで本当に、選挙活動あと2日は祭りだ、パレードだ!と本当に盛り上がっていた。
このような事件が起こり、選挙だけでなく、社会活動の中で何ができるのか、今日の今日は全く思いつかない。

うちの癒し1号、2号。1号は枠外。

少しニュースから離れ、できるだけいつも通りの家事をこなし、夕飯のテーブルについたときに訃報に接した。

彼が仕事の中で行った暴挙の数々は、司法や民主主義の中で裁かれるべきで、こんな形で災難に遭うなんて望んではいなかった。
謹んでご冥福をお祈りいたします。

こんな社会、こんな世の中はどうかしている。なら、選ぶ権利は自らの手の中にあることを忘れて欲しくない。世の中を動かし決めるのは政治家ではない。政治家は選挙から生まれる。私達は自分で選ぶことができるんだ。
選挙に行こう。必ず。
世の中に怯える前に選挙で自分にとって正しい候補を選ぼう。
戦争になる前に。

どうかお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?