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プロとアマ(補足)

前回解説した「プロフェッショナルとアマチュアの違い」で載せた記事の補足解説です。

マジシャンでないパフォーマーの方はマジックをご自分のパフォーマンスに置き換えて読んでください。


お客様の望んでいるマジックを選んでるのがプロ、
自分がやりたいマジックを選んでいるのがアマ

プロであるならお客様がどのようなマジックを望んでいるのか。どのようなマジックが喜ばれ、ウケるのか?それを考えて演じるべきです。
自分のテクニックを見せつけようとしたり、オリジナルだからという理由で無理にねじ込んだり、練習の成果を見せたいだけになったりします。お客様のニーズは凄いマジシャンを見る事ではありません。マジックを楽しみたいだけです。

綺麗なマジックの終わり方を見せたい人がプロ、
綺麗なマジックを見せたい人がアマ

絶対にバレないような綺麗なコインの消し方は必須ではありません。綺麗な終わり方をした方が100倍お客様の満足度は上がります。綺麗な消し方ばかり練習せず、綺麗なお辞儀の仕方を練習するべきです。


言い訳しないのがプロ、
言い訳できるのがアマ

どんな状況であれ、失敗は失敗です。仕事の上で言い訳するなど社会人として話になりません。言い訳をするしない以前に、言い訳ができる状態である時点でプロとは呼べないと思います。例えば客層が重たく、あまりウケなかった時に、「客が重たいせいだ」と自分以外を責めるのか、「なんとか出来なかったのは力がないせいだ」と自分を責めるのか。の違いです。

試練を突破する方法を探すのがプロ、
逃げ道を探すのがアマ

上記の言葉と似ていますね。どんな状況でもプロとしての仕事を全うするべきです。試練やトラブル、苦手な客層を克服する方法を探し、突破してこそプロフェッショナルと言えると思います。

やりたくない時にもやるのがプロ、
やりたい時だけやるのがアマ

仕事としてマジックをやる以上、自分にどんな不幸が降り掛かろうとも、お客様の前では笑顔でマジックをしなくてはいけません。どんなに気分が乗らなくても、全力を尽くすべきです。そういう気持ちがなければプロフェッショナルとは呼べないと思います。流石に全身複雑骨折とかなら休みましょう。

常に80点以上が取れるのがプロ、
無理に120点を目指そうとするのがアマ

どんな状況でも80点以上取れる人はプロと呼べると思います。また、120点を取るのって実は無理な話なんです。120点を取れるかどうかはお客様のノリやお客様の好みに寄り、ある程度は運です。それも知らずに、120点を目指し、背伸びをしてしまい、結果失敗してしまっては本末転倒です。練習以上の成果はどう頑張っても出る訳がありません。無理に高得点ばかり狙うのはプロとは呼べないと思います。無理せず80点で充分です。


あとがき

プロフェッショナルとアマチュアの違いは、
仕事として責任を持って自分のパフォーマンスに向き合っているか否かだと思います。やはりそこに尽きます。自分のやりたい事のみをやって、逃げ道ばかり追う人をプロフェッショナルと呼べますか?などと偉そうな事ばかり述べているサリト自身も書きながら、「あの時、プロとしての仕事が出来なかったなぁ」「ついこの間も全然甘い考えしてしまったなぁ」などと思い出しました。自分自身、痛い所を突かれてると思っています。。。まだまだサリトも本当のプロとは呼べないかもしれません。

わーわー言っておりますが、お時間です。

以上、
それなりのプロマジシャンのサリトでした。

でわ、またっ

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