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コロナで苦しんでいる飲食経営者はスターバックスに巻かれるべきという話

飲食経営者仲間のみなさんこんにちは。

コロナに負けずに日々頑張っていますか?
状況や風向きが一瞬で変わってしまって依然として厳しいですが、歯を食いしばって頑張っていきたいですね。

突然ですが、僕は元スターバックスパートナーです。
1年半という短い在籍期間に、スタバが下した多くの経営判断を見守ってきてわかったこと、それは「スタバは常に10年以上先まで見通した経営ができている」ということでした。贔屓目なしに言っています。

よく、
「もし繁盛する喫茶店を経営したいなら、スタバの横に店を構えろ。」
と言われる所以はそこにあります。

えっ、スタバみたいな強い店の横に喫茶店を…?と思いますよね。

スタバの出店計画はとても綿密に行われます。年単位で地域の人口動態調査を行い、営業スタイルにフィットするかどうか、アジャストしていけるかどうかを慎重に判断してから出店します。カフェとして絶対に失敗しない場所に店を建てているから、いつでも混雑しているんです。

だから、スタバの横に店を出せば絶対に失敗しないと言われています。
とても暴論ですけど。笑


コミュニティコネクション(地域貢献事業)などのローカル施策や、目黒のリザーブロースタリー展開のようにグローバルな店舗展開など、どのマーケティング活動一つとっても、スタバは常にコーヒーカルチャーが作り得る未来を照らし、私達を牽引し続けています。詳細はここでは割愛します。

つまり何が言いたいかというと、
「未来予想図はスターバックスが描いた通りである」
ということです。

そんなスタバは緊急事態宣言後、大きな判断をしました。
判断をしたというよりは、予定通りの休業だったのかもしれませんが。

首都圏に関しては4月9日から、地方都市に関しては4月20日から「当面の間」営業を休止、それ以外の地域に関してはすべて、ドライブスルーやテイクアウトのみの、短縮営業としました。


「当面の間」です。

「カスタマー」「パートナー(従業員)」「コーヒー(ビジネス)」の3つのバランスを大事にする彼らにとって、営業を続けることによる中長期的なデメリットが遥かに大きいと判断したのです。

周りがみんな休業してるから仕方なくだとか、流行りだから、休業補償が確約だから、という周りに流されるような安易な経営判断ではないだろう、と申し上げたいのです。


彼らのテーマ、および僕らコーヒー屋の大テーマは「ロマンと効率のバランス」です。自分がやりたいこと「ロマン」は、実利である「効率」と釣り合いが取れた状態でこそ続けられる。肝に銘じなくてはなりません。

年内にたどり着くであろう「ウィズコロナ」の状況に向けて体制を整えていく、そして「アフターコロナ」に向けて商売を考えていく。中長期的な成長ビジョンをもつ経営者であれば、考えることを諦めずにそうしていくべきかなーと思います。

経営判断が自分では出来ない、もうコロナわからない、こわい!
そう思うならば、「スターバックスに巻かれろ」というのが今回のnoteの趣旨です。

彼らが示すのは我田引水の経営ではなく、私達個人店の目指すべき未来なのだから。

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