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料理人への道(7)

そこからはバイトの日々。とにかくお金を貯めて学校に行きたい。
それ一心だった。
今となったら直接店に入る方法もあったなと思うが
サラリーマン家庭ニュータウン育ち。
コネもつてもない19歳が思いつく方法は
調理師学校にいく。それだけだった。
この頃にはティラミスとパスタの想い出から
イタリア料理をやると決めていたので
1年バイトで貯めたお金で辻調理師学校の西洋料理専門カレッジという
ところに入った。
カリキュラムは料理ばっかり。
食べたことない料理を作れるよろこび。
テレビでみた憧れの食材を使えるよろこび。
料理人になる道を歩み始めた矢先
私の人生を変える大きな出来事がおこる。
母が死んだ。胃癌だった。病気発覚から1年と少し。あっという間だった。
料理人を目指すわたしを唯一応援してくれたひと。
3姉妹みたいに仲が良かった。

ギリギリの精神バランスでともだちに励ましてもらいながら
なんとか学校に通い京都のイタリア料理店に就職が決まる。
後々この母の早い病死が私がイタリア料理の料理人から
菜食の料理人になったきっかけのひとつになってくる。

#料理 #仕事 #京都

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