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「HHKB」の悪魔的魅力③

シリーズでお伝えしてきた伝説のキーボード『HHKB』のレビューも本日で最終回。
今回は、「『HHKB』の良いところ・悪いところ」と題し、『HHKB』の購入を検討されている方に「これさえ読めば大丈夫」というまとめ情報をお届けしたいと思う。

とはいえ、各方面から「気持ち悪い」と声が聞こえてきそうなくらい『HHKB』についての愛情を語りつくした第1弾、第2弾も、これを機に目を通していただけたら幸いである。

それでは本日の本題、『HHKB』のメリット・デメリットについて話をしていきたい。「メリット」の方が長くなりそうなので、まずは「デメリット」から参りましょう‼


(※今回は私が買った「HHKB professional hybrid type-S」モデルについてのレビューであり、その他のモデルを検討されている方に一部当てはまらない箇所があります。ご了承ください)

『HHKB』のデメリット①「重い&結構でかい」

私の購入した『HHKB』は、電池をいれて570g程度という事で、持つとずしッとした重みを感じる。500mlの飲み物より少し重いくらいなので想像してもらえると分かるだろう。またいくら60%キーボードといってもキーストロークが深いうえに、かなり堅牢な作りになっているためカバンに入れて持ち運ぶにはかさばってしまう。

リモートワーク時代、自宅はもちろんコワーキングスペースなどで仕事をする方も増えてきている。そんな中で欠かせないのが、こうしたガジェット製品の携帯性だ。
この『HHKB』はBluetooth接続ができるので、手持ちのデバイスと接続してどこでも使える強みがあるものの「どこにでも持ち運べる」と言うのは少し無理があるようだ。

キーボードとしての完成度が高い分、残念なポイントである。

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『HHKB』のデメリット②「パームレストは必須アイテム」

これは見てもらった方が分かりやすいかもしれないが、『HHKB』は一般のキーボードに比べて、キートップまでの高さがある。

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このようなキーボードをタイプする際は、上に曲げた手首が休まらない状態となるため、そのまま使用すると両腕が非常に疲れてしまうのだ。この問題を解決する方法として「パームレスト」と呼ばれるアイテムが必要になってくる。

このパームレストがあれば手首を置く場所ができるため、先ほどの問題はほとんど解決するものの、実際にはこのアイテムを購入することが前提となってしまうため、人によっては「え?」という印象を受けるかもしれない。

このパームレストも『HHKB』専用のものが出ていたり、形や素材の違う様々な商品が発売されている。ちなみに私はダイソーのパームレストを使用しているが何の不自由もない。

しかし、お金があればもう少し見た目の良いパームレストの導入を検討するかもしれない。

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『HHKB』のデメリット③「HHKB以外のキーボードが打てなくなる」

これは究極の打鍵感を誇る『HHKB』のある意味宿命なのかもしれないが、本当に他のキーボードを打つ気が起きなくなってしまうのだ。
私自身が使うキーボードはapple純正のマジックキーボードとこの『HHKB』だけであるが、『HHKB』を使い始めて、あのマジックキーボードですら物足りなさを覚えるようになった。指があの感触を覚えてしまったら最後、もはや他のどんなキーボードも満足できなくなってしまう。
これはある意味で損失なのかもしれない。

ただ、ミスタイプが増えるというようなことではないので、普通に使いやすいキーボードを使っている分には致命的な問題はないとみられる。

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さぁそして‼︎ここからは『HHKB』の買って良かった点について語りつくしていきたい☺️✨

『HHKB』のメリット①「唯一無二の打鍵感」

なんといってもこれに尽きる。もはやデメリットにもなり得る「良かった点」。これまでも散々言及してきたので今回は割愛させていただくことにしよう。
ひとつだけ言えるのは、これは「悪魔の実」だということ。ファンイベントも開催されるほどの『HHKB』シリーズ。その理由のすべてがこの打鍵感にあると言っても過言ではない。

『HHKB』のメリット②「無駄をそぎ落としたミニマルデザイン」

Fキーが独立して存在しない事や、無駄のないキー配列があいまって究極のミニマルデザインである点が大きな魅力だ。
特に、無刻印や英字配列のモデルは私が持っているものよりさらにシンプルなデザインで、キーボードというよりはもはや部屋のインテリアともいうべきだろう。
キーボードの界隈では特にPCゲーミングをする人びとの間で、RGBに光るメカニカルキーボードも人気が高い。しかし、30代も半ばを過ぎるとガビガビ光るガジェットよりも優しく温かみがあり、それでいて洗練されたこのデザインに惹かれてしまうのである。

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『HHKB』のメリット③「驚きの耐久性と一目でわかる堅牢性」

『HHKB』をよく観察すると、レトロな見た目とは裏腹に非常に精巧で頑丈に作られていることがわかる。
昔の学校のコンピューター室にあったデスクトップパソコンのキーボードをイメージされている方が多いと思うが、実際の『HHKB』と比べるとああいったキーボードはおもちゃに近い。
なんといってもこの『HHKB』の耐久性は計り知れない。公式では3000万回の打鍵テストをクリアしている。つまり同じキーを1000回タイプしても3万日(=84年)かかる計算だ。
普通に生活していれば『HHKB』の方が寿命が長いのだ。そんなキーボードがあっていいのだろうか?
まさに生涯を共にできる究極のインターフェースなのである。

『HHKB』のメリット④「無線接続がスムーズ」

『HHKB』の無線接続はBluetoothで4台まで、有線接続を含めると5台の登録が可能だ。
デバイス間の切り替えもとてもスムーズで、Control+function+数字というように、キーを同時に押下することで数字に割り当てたデバイスに瞬時に切り替わるというものである。特にマルチモニターで作業をする方にとっては複数のパソコンを同じキーボードで操作できるため作業効率が大幅に向上する事であろう。

『HHKB』のメリット⑤「タイプ音が静かすぎる」

これまでこの『HHKB』のタイプ音を「スコスコ」や「サクサク」と表現をしてきたが、これはあくまで指の感触から全身に伝わるイメージを表現してのことである。
YouTubeなどで実際のタイプ音を聞くこともできる。しかしこれはマイクを通してかなり音が増幅されている印象だ。実際は隣のデスクでテキスト文書をわりわり作成していても気づかれないほどだ。
居宅介護支援事業所ともなるとあまり大きくない事務所が多いと思うが、こうした場で気になる「カチャカチャ」というタイプ音を極限まで抑える事ができる。キーが底打ちしない「静電容量無接点方式」ならではの静音性だ。「キーボードのタイプ音が気になる!」という方は是非お近くの家電量販店かパソコンショップで触ってみて欲しい。(と言っても、なかなか『HHKB』を展示している店舗が少ないのが現状だが…)

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その他にもまだまだ沢山の良い部分があるのだが、これ以上は主観が入りすぎて参考にならないかもしれないので、このあたりでやめようと思う。

とにかく35,000円以上の大きな買い物であるが、人生で何度かキーボードを買い直すことを考えれば、生涯の一台として一度てにとってみるのも良いのかもしれない。

最後に私が大好きなブロガー兼YouTuberのトバログさんによる『HHKB』レビューをご紹介して終わりにしたいと思う。

これを機に、奥深いキーボードの世界に興味を抱いてくれたなら幸いである。

シリーズ最終回、最後まで読んでいただきありがとうございました✨‼

それでは、また明日‼


さんかくしおハッカ  

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