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バレーボールやろうと思ったら秘密結社だった話4

コーチとの会話

もう面倒なのでアプリを通してコーチにテキストしてみた。

「息子にバレーボール教えてくださってありがとうございます。実は9-manの事を知ったばかりでして、高校のバレー部の件と合わせて、いくつか質問があるのですが。」
すぐに返事が返ってきた。
「良かったらこちらにお電話どうぞ。」

すぐに繋がった。陽気そうな男性だ。
「えっと、まず9-manと高校のバレー部の繋がりが良く分からないので教えて頂きたいのですが。」
「高校のバレー部が今年できたのはご存知ですよね。9-manの仲間がコーチなんです。」

判明。この人は高校のバレー部のコーチではない。

「僕は○○君と△△君のお父さんと学校に行った仲でね。あ、僕は中国人で妻はフィリピン人。お宅は?」

「日本人と…」
なんて言えばいいんだよ。
白人?
「イタリア系アメリカ人です。」
「アメリカ人?」
いや、あんたも私もアメリカ人だろが。

「そこが質問で9-manのルールあるじゃないですか。アジア人じゃないとっていう。女性もダメで。」
「そう。6人が100%中国人、3人は他のアジア人でもいいんだよ。女性は6人制ゲーム。」
「そこが納得いかないんです。高校のバレー部もアジア系に偏るって事なんでしょうか?」

「…あなた方は私たちに近づかない方がいいかもしれない。」

会話を聞いた夫がやってきた。話を聞きたいようだったので、断りを入れてスピーカーに切り替えた。

「こんにちは。僕も9-manの事で質問なのですが、もし同じ事を白人がやったら大問題ですよね。ありなんですか?」

「あなた方は私たちに近づかない方がいい。」

「わかりました。」

脅しかよ。もう少しフレキシブルな答えを期待していたが、ガッカリだ。

次男に伝えた

I don't care!
そう一言だけ言って部屋に戻った。少しかわいそうに思ったが、部屋に戻るなり、いつもの友達と楽しそうにチャットしていた。

次の日は「やる事1つ無くなったから、他なんかない?」とケロっとしていた。

9月になったらまたサッカー始まるんだから、庭で練習でもしたら?また柔術習いに行ってもいいし。ピアノでもビオラでもなんでもいいじゃない。Duolingoでスペイン語と日本語、ネットで数学と科学。公文のドリル。いろいろあるじゃん。

ウン!

アジア系アメリカ人って言っても、色んなアイデンティティがある。自分もそうだが、ルーツを大切にしつつも新しい土地で仲間を広げている移民なんていくらでもいる。

でも9-manは中国系から見たアジア系アメリカ人像を押し付けてきた。議論する気も無いようだった。
宗教的というか、あのフリーメーソンの目的そのままなのだろう。最近の中国の態度とも重なる。
漢民族じゃないアジア系を巻き込む目的は何なのだ。
兄弟のフリをしながら利用するつもりなのか。
そんなに自分たちが立派と思うなら、中途半端に仲間にせずに堂々と世間に自分たちの思想を公開したらいい。

危うく騙されるところだった。

息子にも良い経験となったと思う。
友達に流されず自分で考えろ。
仲間を選べ。

おわり


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