見出し画像

バレーボールやろうと思ったら秘密結社だった話1

一体どこから説明したら良いのだろうか?
まずは私たちに起きた事から書いてみる。

始まりはサッカーチーム

我が家は米国、ボストン近郊に住んでいる。私は日本人、夫は米国人で13歳と15歳の息子たちがいる。13歳の次男は活発な子で町のサッカーチームに所属している。サッカーチームは多様性があり、人種関係無く仲が良いようだが、次男が普段学校で一番近しい友達はアジア系が多い。米国はいまだにこの傾向がある。どうしてこうなるのかは私にはわからないが、お互いに分かり合えるものがあるのかもしれない。

そんなある日。1か月ほど前だろうか。夏休みはサッカーチームはお休みなので、その間バレーボールをやらないかというお誘いが、アジア系仲良しグループの1人から出てきた。私たちは特に大きなバケーションの予定も無く、日中はフルタイム勤務なので忙しい。送り迎えの時間も限られる。なので次男に友達にもう少し具体的な内容、場所や時間を聞くように伝えた。

高校にバレー部を作りたい

次男によるとこういう事だった。
地元の公立高校に今年初めてバレー部ができた。そこでコーチは中学生のうちにバレーを教え、高校に上がってきた時に強豪校にする計画を立てているらしい。

なにそのHaikyu。

待てよ。これはなかなか無いチャンスかもしれない。熱心で強いチームで活動するというのは自信にもなるし、大学に行くときにもアピールできる。それにこの辺りは冬の屋外球技は難しいので、バレーボールはティーンエイジャーのエネルギー発散にちょうど良さそうだ。

夫も同じような事を考えているようだった。しかも送り迎えはこの話を持ってきた子の親がやってくれるらしい。夕方から夜にかけ、色々な場所で練習するという事だった。コーチはお金も取らない。好きでやっていると。なんだか申し訳なくさえ感じたが厚意に甘え、初めての練習に送り出した。

初めての練習

場所は郊外の体育館だったらしい。
バレーボールの基本のBump(レシーブ)、Set(トス)、Spike(アタック)を習ってきて興奮していた。私は日本語と英語の呼び方の違いを知った。今度バレーボールを買ってやろう。新しい事や場所にもすぐに溶け込む次男を誇らしく思った。他に来た子たちは誰?次男は名前を並べた。

私は気が付いた。

全員アジア人。この辺の郊外なんてアジア系人口は数パーセント。コーチもどうやら中国系。どういう事なんだろうか。

続く

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?