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2019年の東京からやって来た人の2024年の感想

私は時々タイムトラベルする人です。私の過去記事を観ればわかるでしょう。そんな私の久々の東京里帰りの感想です。
まず一言。

良くなった!

ずっとそこにいる人には実感が無いかもしれませんが、2019年に来た時は、正直ショック受けるくらい東京がみすぼらしく見えたんですよ。こんなつまらない街だったっけか?みたいな。そこら中にいわゆる「萌え広告」があり、安っぽいというかガキ臭いというか、商業ビルのテナントも商品も、入りたい、手に取りたいと思わないほどのイモ臭さがあり、一体誰需要なんだ?と不思議になっていました。滞在1週間で東京に飽きていました。

でも今回はそんなことありませんでした。そこら中が再開発で、謎需要だった店がやっと淘汰され、テナントの質や商品のデザインが向上しているのがすぐに解りました。
また外国人の目から見ても魅力的な商品やサービスが認識されているのを感じました。変な英語看板も減りました。私が翻訳しなくても、夫が快適に買い物できる状態になりました。

サムネの写真はサンシャインシティの展望台からの風景ですが、私は大学生の頃、なんとトヨタ、アムラックスのほぼ初代クリーンメイトだったんですよ。痛車なんて無く、バブルの名残で高級車、スポーツカー、ピックアップトラックまでが展示されていた頃の。練馬出身なのでずっと池袋を見てきましたが、昔の雰囲気に戻ってきた気がします。オタク文化が変わってきたのは気が付きました。乙女ロードというものも学びました。女性が歩きやすい街に戻ったのは嬉しいです。

オタクと言えば秋葉原ですが、ここも様相が変わったのに気が付きました。前回は駅前にメイドカフェの人がたくさんいましたが、今回はあまりいませんでした。アニオタの店も集約されてこじんまりした印象になっていました。外国人観光客もアニオタっぽいのは少ない印象でした。ただ売っているものに特別感が無く、呪術廻戦に嵌っている14歳の息子はちょっとガッカリしたようでした。

つまり、秋葉原のオタク文化終わったなと。
私は電気街がパソコン街になり、派生したエロゲーやオタク街への流れを見てきました。あの手の元祖オタクの人たちは、こんなメインストリーム化した爽やかオタク文化なんて苦手でしょう。

私と夫はガロ読んでたレベルのサブカル好きでもあるので笑、まんだらけにも行きましたが、掘り出し物は1個しか買えませんでした。ショック。で、まんだらけと言えば、中野ブロードウェイももちろん行ったのですが、こちらは更に欲しい物ゼロでショックでした。ネットで何でも取引するようになったのもあるのでしょうが、私たちの世代が好むようなものは、もう買い占められてマーケットに出なくなっているんじゃないかと夫と話していました。

同じような現象ですが、お茶の水の中古ギター屋もまわったんですよ。円安なのでアメリカで手に入りにくい日本製のレアもの無いかなと。高級品ではないやつで。いくつかは良さげなのがありましたが買うまでには至りませんでした。
池袋や渋谷の店も見ましたが同じでした。ギターがもう流行らないのは知っていますが、金持ち高齢者向けのビンテージコレクションとそれ以外のギャップがある印象でした。

結局、原宿のフェンダーフラッグシップ店限定カラーを買いました。客は外国人ばかりで、私たちと同じ考えなのか、日本限定ものを次々と買っていました。

これ

税込み15万円、外国人観光客だと税抜きだから13万5000円。
買った時は1ドル161円だったから840ドル。

安い。ちなみにこのど派手な色、夫が最後の1本を買ってしまったので今は入荷待ちで手に入らないようです。売る気はないですが、こうなってくると半分投資みたいなもんです。

私の母は東京寄りの埼玉、父は千葉の九十九里浜に住んでいるのですが、ここでも変化を感じました。

埼玉の方は、2019年は廃れた地方の繁華街って感じになっていたのですが、再開発でもはや東京に出る必要を感じないレベルになっていました。小ぎれいな戸建ても増えていました。少子化とは聞きますが、東京に近い埼玉にはそんな印象はありません。街道沿いの店やレストランも以前より中流層向けが増え、私たちのアメリカ都市近郊生活と変わらない生活水準です。

一方、千葉外房の方は思いっきり過疎化しているのを感じました。子供を見るのが本当にレアというか。そう言えば2019年に行った時は、東京オリンピックでサーフィンやるからって事で、そこそこ盛り上がっていたんですよね。でももう忘れられていました。笑
しかしパチンコや地元系スーパーが減ったみたいですね。父に聞くとイオン系などの大手ばかりになったそうで。ちょっと寂しいけれど、生活の質自体は上がっているのを感じました。カインズにも初めて行きましたが、アメリカよりも凄い規模なんですね。夫はこれが近所にあったら、しょっちゅう行くと言っていました。笑

あと気が付いたのは、耕作放棄地が結構復活していて、ソーラーパネルが置かれているところも多かった事です。父に聞くと企業が土地を使うようになったから、みたいなことを言っていました。面白い事になっていますね。

あとテレビ。相変わらずのくだらなさに平和を感じますが笑、アイドルの系統や全体的な雰囲気が90年代くらいに戻っている気がしました。Z世代はやはりX世代を受け継いでいると感じましたよ。

そうだ!あとぶったまげたのは、東京都知事選!爆

失われた30年…いや!失われていないです。

ここまで来るのに30年かかってしまった

が答えじゃないかな。
アメリカの無茶苦茶さに追いついてきた!笑
これでいいんです。

私は待たずにアメリカに来ましたが、とうとうアメリカも次の世界観に移り始めましたよね。少なくとも東京周辺はこれに対応してきています。

2019年の里帰りではガッカリが大きくて、コロナ禍の事もあって日本から遠のいていましたが、2年後くらいにまた帰りたいと感じました。

アメリカがかなりヤバイので、2年後に帰れればの話ですが!

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