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米国経済今週のポイント(2月19日~23日)

こんにちは、Saltです。

Salt

今週はNY市場はイベントが少なく、注目は、21日(水)に発表のFOMC議事要旨公表(1/30-31開催分)と言ったところでしょうか。もっとも、先週発表のあった、CPIでは住宅、特に帰属家賃がいまだにインフレ圧力になっていることが確認できましたが、そういった意味では22日(木)の中古住宅販売の推移がどうなっているかを見ておくのも、インフレ動向を占う上では重要です。

また、今週は注目企の米企業決算も目白押しです。


Earnings Whispers @eWhispers

20日(火)に予定されている小売大手のホームデポ(HD)ウォルマート(WMT)は米国の個人消費を確認するうえでの試金石になります。先日の小売売上は下振れましたが、実際の消費動向がどうであったのかの手掛かりになります。

さらに翌21日(水)のエヌビディア(NVDA)は今のマーケットを牽引しているといってもいい企業です。前回11月の決算の際には、期待先行で予想は上回ったものの株価は下げて反応。それ以降、先週末までで同社は株価を50%近く上昇させています。決算内容に加え、今後の事業見通しとなるガイダンスにも大きな注目が集まります。

NVDA決算自体は前期比で強い数字が出てくる可能性が高いものの、市場は既に好決算を織り込んでおり、市場が見る決算内容のハードルは高くなっています。

この決算の内容次第では利益確定売りに押され、足元の株価を牽引している半導体セクターの株価動向にも影響を与えます。先週末にはNVDA決算を前に半導体セクターの一部には利益確定売りとみられる動きがすでに見られるため、NVDA決算でこの動きが強まるかも注目。ただし、仮にそのような展開となっても中長期的にはNVDAの成長性を見込んだ買い需要は引続き強いと思われます。

その他、今週はFED高官やECB高官の発言も多く予定されているなど、何気に注目点も多い一週間です。