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サロンメンバーの自己紹介(7)

今回は教育学部2年、ペンネーム不器用太陽が担当します。
社会問題に取り組むきっかけははっきりしたものではありません。それでも構わないと思っています。今の、等身大の自分で、やっていこうと思っています。
その分自己紹介と言えるかは分かりませんが、私なりに「学問と社会をつなぐサロン」について述べることで、私の認識を見ていただければと思います。

〇学問とは?社会とは?つなぐとは?

私は、大きく2つのとらえ方があると思っています。

①「学問」…教科書的な知識、「社会」…社会問題や生活に根差すもの

今まで知識として頭に入っていた事柄について、実感を伴うかたちで理解を深めることができます。
例えば、中学校でも習う「労働三権」。
「団結権=労働組合を作る権利、団体行動権=ストライキをする権利、団体交渉権…」と暗記したことはありましたが、重要性を実感したことはありませんでした。サロンで学んで、この権利が、残業をしたのに給料が払われなかった場合に、従業員がまとまって企業側に支払いを求めて良いと保証していて、この権利を使うことが貧困に陥らないことにつながる、と実感しました。

②「学問」…社会問題などについての知識、「社会」…解決策を考える+α行動する

社会には、何気なく暮らしていたら、知らずに過ごすような問題がたくさんあります。
まずは現実に目を向け、知ること、学ぶことが大事だと思います。
自分にとってプラスになり、それが社会に貢献することにつながるからというだけでなく、問題を起こす側や力を持つ側は、「知られている」「気にかけられている」と感じると、不正義をはたらきにくくなるからです。
そしてサロンでは、知る/学ぶだけでなく、どうしたら問題が解決できるかというところまで考えます。

さらに加えて、実際に行動することでより一層、学問を社会を良くするために使うことができます。
分類できるものではありませんが、少し整理してみます。
・知る/学ぶことによって、社会の見方が変わってくるので、自然と行動が変わったり生まれたりします。差別について学べば、差別に敏感になります。
・同じことを目指すにしても、意識が違うと変わってくるものがあると思います。
たとえるなら、きれいな町のために、毎日ゴミを拾おうと努めていたけれど、ゴミを捨てさせないようにした方がいいのではないかと考えるようになる、みたいなことがありました。
・学びを生かして意識してやっていることがあります。
労働三権の話で言えば、ボランティアで中学生に勉強を教えているのですが、公民で労働三権が出てくると、「大事なんだよ~」という話をします。
・サロンのメンバーの多くが、他の団体に入るなどして実践的な活動をしています。団体に所属していなくても、運動に協力したり、声を上げたりしています。


〇1年間を振り返って今思うこと。そして皆さんへ。

サロンで1年間活動し、視野を広げ、意識を高めることができました。
様々な問題のつながりや社会の構造が見えてきました。
まだ目を向けられていない問題があることを自覚しています。
これからも広く深く学び、考えていきます。

社会で起きていることのひどさに打ちひしがれ、悲しみ、憤ることがありました。
でも、メンバーとの議論(もっと柔らかい会話も含めて)を通して、「どうにもならない訳じゃない」「なんにもできない訳じゃない」という希望を、精神論ではない根拠とともに見出すことができました。
また、自分とは異なる考えに影響を受けたり、行動に移す知恵と勇気を得たりしました。
これから、より多くの人と話し合いたいですし、皆さんの考えも聞きたいです。

自信を持って主張し、取り組めるようになったことがある一方で、悩むことや迷うこともあります。
取り組まなければと思うことが増えて、あたふたしています。
生涯をかけて焦点を当てて取り組みたいことを定められずにいます。
それでも、こうあるべきだと思う社会や解決したい問題があり、進んでいきたいと思っています。

サロンという場がより良い社会を築くことにつながると思うし、サロンで活動することで創れる未来があると思っています。
「学問と社会をつなぐサロン」、ぜひ入ってほしいです。
お待ちしてます。

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