地獄の曝露反応妨害法

強迫性障害の治療と調べると1番先に出てくるのが曝露反応妨害法。

これはつまり、敢えて不安な状況に晒し、ひたすら耐えるという治療。そして何も起きなかった成功体験を積み重ねて治していく。

わかりやすい例で言うと不潔恐怖。
手を洗う回数を減らす。手を洗わない。
汚いものに敢えて触れるなど。

…でも加害強迫の場合は?
外にいる時は人に当たってないか後ろを見ず歩き続ける。電車に思いっきり乗るなどある。

しかし、基本は目に見えないものが多い。
それは「人に傷つくことを言ったのではないか」という加害強迫や「こう考えている自分おかしいのではないか?私は犯罪者なのではないか?」という恐怖。これは確認行為が「誰かに大丈夫と言われたい。」になる。なので、この確認をせずひたすら耐え、何も起こらなかった体験を何度も積み重ねることが必要である。全て脳内で行われていること。ぼーっとしているだけに見える時もある。強迫緩慢と勘違いされる時もある。(実際、強迫緩慢の時もあるが。)

強迫性障害の治療ってなんでこんなに荒治療なの?最初はそう思っていた。協力してくれる、理解してくれる身内も必要。

私は家族を巻き込み、「大丈夫?」と何度も確認行為を繰り返していたから。そして聞くたびにエスカレートしていく。全てを確認するようになる。今考えても恐ろしいほど。度が過ぎると懺悔しまくる。「こう考えてしまってごめんなさい」と。自分の頭にあることを全て言わないとという囚われが出てくる。この指示を出しているのが、通称リュック(私がつけた名前。)デスノートのリュークのようにノートを目の前に落としてきて悪魔の囁きをしてくるから。ここに名前を書けと。これを言えと。これを暴露しろと。

今はリュークが起きてる時間は少なくなってきているが、症状が悪いとまたすぐ出てくる。共存していくしかない。よろしくリューク。

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