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2023.6.9 核戦争が近い?ウクライナに渡された爆弾

6月4日、日本政府は、ウクライナの負傷兵を日本の自衛隊病院で受け入れる方針を示しました。

ウクライナ側に、できる限りの支援をすると伝えたようですが…。

実は今、ウクライナではロシアの攻撃によって放射能汚染が起きているのではないか?と言われています。

しかし、ロシアは核兵器を使って攻撃をしたわけではありません…。

一体なぜ、核兵器を使っていないのに放射能汚染が疑われるのか?

今回は、ウクライナの放射能汚染について、少し書いていこうと思います。


今、話題になっている“劣化ウラン弾”

まず始めに、劣化ウラン弾を巡るイギリスとロシアの対立の点からお伝えします。

今、世界では“劣化ウラン弾”が非常に大きな話題になっています。

劣化ウランとは、濃縮ウランを作る時の放射性廃棄物…、わば放射性のゴミみたいなものです。

ただ、比重が非常に大きいので、
「これを戦争に使おう」
ということになりました。

戦車の厚い装甲などを破壊する砲弾に替わって使ったところ、タダ同然で代用できることが分かり実用化されました。

しかし、問題が2つあります。

広範な健康被害と放射性による環境汚染です。

劣化ウランを使った砲弾が爆発すると広範囲にわたって微粒子が舞い飛び、土壌や水を汚染します。

更に、それが体内に入ると、癌や白血病など健康被害の原因になります。

これは、大きな問題をもたらすと言われています。

これまで劣化ウラン弾は、湾岸戦争で米軍が使い、その後もコソボやアフガニスタン、イラク戦争でも使用されました。

これに関しては、イラク戦争や湾岸戦争に行ったアメリカの退役軍人の中でも健康被害を訴える人が多く、アメリカでも裁判になっていました。

劣化ウラン弾をウクライナに供与したイギリス

これが大きな争点になったのは、3月20日のこと。

イギリスが、
「ウクライナに劣化ウランの砲弾を供与する」
と発表したのです。

すると翌日に、ロシアのプーチン大統領がこのような強気の発言をしました。

「イギリスが核物質を含む兵器を配備することは重大事件だ。ロシアはそれに対応した行動を取らざるを得ない」

これは、核戦争の第1歩をイギリスが踏み出したかのような印象を与えました。

これに対し、イギリスは、
「劣化ウランは核兵器ではないから核のエスカレーションではない」
と、ロシアを批判していました。

劣化ウラン弾の倉庫を狙ったロシア

しかし、5月13日の夜、ロシアはウクライナに向けて、かなり広範な攻撃を仕掛けました。

特に弾薬庫を大量に狙った、ミサイルやドローンでの攻撃です。

2回の大きな爆発があり、大きく真っ黒なきのこ雲が2つ上がりました。

きのこ雲が上がったからと言っても、これは核爆発ではありません。

ですが、そこにあった劣化ウラン弾が一挙に爆発し、きのこ雲が上がったのではないかと言われています。

5月19日、ロシアのナンバー2であるパトルシェフ書記が、
「放射能に汚染された雲が欧州西部に向かっている」
と発言していますが、これはロシア軍が爆破したと認めているも同然のことです。

ロシアを非難しないウクライナ

興味深い点は、この爆破についてウクライナ政府が非難していないことです。

ウクライナにとって、劣化ウラン弾はイギリスが供与してきたもので、まだ使っていません。

それをロシア側が破壊したのですから環境破壊、広範な健康被害をもたらすことをしたと、ロシアを強烈に非難するのかと思いましたが、未だしていません。

ウクライナ側はロシアの攻撃目標となり、多くの建物が破壊され、少なくとも21人が負傷し、軍事的に非常に大事なインフラがロシアのドローン攻撃によって破壊されたと言っています。

ドローン攻撃ということで、ミサイル攻撃とは言っていません。

しかし、私見的にあの大きなキノコ雲が数100mも上がったのは、ミサイル攻撃によるものではないかと思います。

これは本来、ウクライナ側からすれば大きな事件であり、ロシアを非難するいいチャンスのはずですが、そのような発言をしていません。

これが非常に謎です。

何か隠された理由があるのか、今のところ詳しいことは分かりません。

ともかく、イギリスは劣化ウラン弾を使い、戦争を長引かせる方向に動いたのです。

そして、ロシアもそれを受けて立ち、放射能汚染を起こして、更にエスカレートさせてしまいました。

これについては、供与したイギリス、弾薬庫を攻撃したロシア、双方共に悪いと思います。

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