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2019.8.13 真珠湾と歴史教育

日本時間の1941年12月8日、日本帝国はハワイにあるアメリカ海軍太平洋艦隊の基地を急襲しました。

「アリゾナ」「オクラホマ」「ウエストヴァージニア」など多数の戦艦を沈没させ、340を超える航空機も損失させました。

現在でも真珠湾(パールハーバー)には、沈没した戦艦アリゾナの残骸が海中に残されていて、その上をまたぐように白い記念碑があります。

記念碑の壁には、戦艦アリゾナで命を失った1177人の兵士の名が刻まれています。
まさにアメリカ人の兵士が眠る「聖地」です。

日本人観光客は、アリゾナ記念館を「平和の記念碑」と見なしがちです。

しかし、アメリカ人にとっては、「国家のために死んでいった勇敢な兵士」を追悼する悲しみの記念碑と見ています。

戦争で勇敢に死んでいった兵士たちの死を無駄にしない。
そのためにも、「国家防衛の大切さを忘れない」と決意し、愛国心を高める神聖な場です。

アメリカでは「真珠湾」を平和教育に利用するという発想がありません。
真珠湾は、国家の防衛の重要さを再認識する施設です。
兵士として国に奉仕することの意義を語るのがアメリカです。

その一方で、日本の学校教育では戦争を取り上げることは「平和教育」の一環であると考えてしまいます。
戦争を学ぶことで反省を促し、平和の大切さを強調するという姿勢です。

毎年130万人以上もの日本人がハワイを訪れ、天国かと思うほど美しいワイキキは日本人で溢れかえっています。

ですが、真珠湾に行く日本人は少ないのが現実です。
一度はパールハーバーを訪れて、日米の戦没者に対する違いを実感してみては如何でしょうか。

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