見出し画像

2021.7.15 「コピー大国」から大逆転、中国の今の姿

「中国の通信機器・監視カメラを使うな!」

画像1

つい先月、 バイデン大統領は、アメリカ市場から中国製品を本格的に追い出す方針を決めました。

 チベット・ウイグル問題で人権弾圧をしていることでの経済制裁か?
と思いきや、 バイデン氏は中国製品そのものに危機感を覚えたようです。 

”Made in China はすぐ壊れる”
というイメージはもはや過去のもの。

実際に、近年の中国のハイテク分野がどうなっているかというと…

・ロボットやAIの活用で24時間稼働する『無人スマート工場』(ちなみにトップの画像はAIを活用した無人綿花収穫トラクター)

・2021年現在、世界最速のコンピューターは中国製。日本最高のスパコンが6億年要する計算を200秒で完了

・中国、5Gの基地局は約82万ヶ所、世界の7割以上を占める

など、今や中国は世界を驚かせるハイテク技術を次々に発表するようになりました。

しかし、そもそもなぜ、たった20年という短期間でこれだけの大成長を遂げることができたのか?

そこには、中国独自の“黒い人材育成プログラム”がありました…

今回は前回に引き続き、現在から未来の中国について書き綴っていこうと思います。

画像2

21世紀に入り、急激な発展を遂げた中国。

その秘密は・・・
北京市郊外、多くの学校が密集する土地に建てられたこの建物の中にありました。

画像3

中国は世界の工場と長年言われてきましたが、安かろう悪かろうの中国は過去のものです。

中国は世界に冠たるグローバル企業。
最先端の技術を持った企業を輩出するようになってきました。
一体これはどうして可能だったのか?

一体何が行われていたのか?

その秘密の1つが習近平の母校である清華大学にありました。

中国に2900校以上ある大学の中で、最高学府を誇る清華大学。

中国の国家主席の習近平のほか、胡錦涛元国家主席を輩出。
世界大学ランキング2021では、名立たる大学を抑えてアジア圏で1位。

特に理系の研究分野においては、欧米の名門大学を上回ります。

清王朝時代の皇帝の庭園があった場所に建てられた美しいキャンパス内で、ある特別な教育がされていました。

清華大学の経済管理学院の中には、顧問委員会という特別な組織が存在します。

ここでは、世界で活躍する経営者に必要なスキルについて、専門の講師陣がアドバイスをしてくれるという、言わば「グローバル人材養成機関」。

このように聞くと、何ら問題の無い組織に思えますが…、この清華大学内で行われた驚愕のプログラムは、私たち日本人の想像をはるかに超えるものでした。

その計画の全貌をお話したいと思います。

実は、ここで教えている講師陣の多くは中国人ではありませんでした。

なんと、ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学、スタンフォード大学、オックスフォード大学といった名門大学の名誉教授など、錚々たるメンバーが揃っています。

さらに、これだけではありません。

この顧問委員会の名簿を見てみると、FacebookのCEO:マークザッカーバーグ
スペースXとテスラのCEO:イーロン・マスク
AppleのCEO:ティムクック
元ゴールドマンサックス会長で元アメリカ財務長官:ヘンリー・ポールソン
等々、世界を牽引する経営者たちが名を連ねていました。

さらに、これはアメリカだけに限ったことではありません。

誰もが知る、あの日本の名経営者である元ソニー会長の出井伸之氏やソフトバンクグループ会長の孫正義氏もこの委員会のメンバーでした。

これでは、グローバル社会において日本が太刀打ちできるわけがありません。

このような世界トップレベルのエリート教育を施して、優秀な中国人経営者がどんどん世界へ出て行きます。

これらの優秀な経営者やエリートたちは、世界平和に貢献してくれるのでしょうか?

もちろんそれは甘い幻想というものです。
彼らは背負ったミッションというものがあります。
それは、中国が優秀な人材を育てながら、
“その先に見据えた野望に直結している”
ということです。

それは、日本人が想像するような世界ではありません。
そしてその危険さは世界の誰もが気付かない。
あるいは、気付いても恐ろしくて口にできません。
また、メディアでも触れることのできない現実です。

その幻想の向こう側にある恐るべき真実。

それについてお話していきたいと思います。

中国共産党が禁じたイデオロギーの正体

中国は崩壊してしまったソ連の過ちを教訓としています。

ソ連が崩壊したことで、中国は決してその過ちを繰り返さないと、そう固く誓ったわけです。

中国はむしろ西側の思想や理想とは決別しました。
独自の道を行くと決断したのです。

そのことを示した文書があります。

中央委員会で作成され、幹部に配られた文書『ドキュメントナンバー9』

その文書に書かれていたことは何なのか?

中国共産党が禁じたイデオロギーとは何だったのでしょうか?

中国人留学生による「講師狩り」

本来、大学というものは、学問の自由、思想信条の自由、言論の自由、そういったものを体現する、守っていく、実践する場でなくてはなりません。

それが西側、自由民主主義諸国の根底を成す理想であり、思想であるはずです。

しかし、それが変わろうとしています。

実際に、オーストラリアの大学で起こっていることですが、例えば、講師が「あること」について語ろうとする、あるいは「ある資料」を授業の中で使う。

それだけで、どんどん数を成している中国人留学生たちが激昂して立ち上がり、講師に詰め寄って吊るし上げる、そういうことが次々と発生しています。

それに、大学当局は対応できているのでしょうか?

そこには驚きの結末がありました…。

「千人計画」を凌駕するリクルートメントプログラム

この記事をご覧の皆さんは、中国の千人計画というプログラムについて聞いたことがあるかもしれません。

欧米諸国を中心に、日本もまた対象になっています。

ノーベル賞級の頭脳、最先端を研究する研究者を一本釣りしていく。

その知財・知能・技術を中国に取り込んでいく、そういうプログラムです。

ですが、この千人計画というのは、とっくの昔に達成されていて、万人計画が発表され、そしてそれもまた氷山の一角に過ぎません。

しかし、日本の文科省は、その状況を全く把握していませんでした。

米中戦争が激化する時代の変革期。今や戦争は新しい形態に進化しています。

従来のような軍事衝突という形から、より目では見えにくく、これまででは考えられなかった戦い。戦っていることにすら気付かせない攻撃・侵略。

このようなことが私たちが知らない間に進んでいます。

これは、一体何を意味しているのでしょうか?

教育という分野。

何かそこには、独立した理想的な世界を私たちは想像しますが、しかしその教育分野が、実は中国が推し進める静かなる侵略『サイレントインベージョン』における強力なツールになっていた、という現実なのです。

教育という場を侵略したその先に、中国は何を企んでいるのだろうか…。

そこには私たちが想像もできない世界を巻き込む大きな野望が…。

これこそが本来絶対に阻止しなければならない。
止めなければいけない最大のバトルフィールド。

このことを知らずして大学で勉強したり、研究機関で研究に従事したり、あるいは、ご自身のご子息を大学に送ったり、はたまた海外に留学させたり、それは大変危険なことになりかねないのです。

教育分野で何が起きているのか。

地球規模で何が起きているのか。

その驚くべき現実について、今後も皆さんへ情報を提供できればと思いますし、皆さんの中国への認識が少しでも深まれば幸いです。

今回もお読み頂きまして、有り難うございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?