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人生の豊かさはいつもそばにあるよ

震災などのニュースを見聞きするたびに

私には思い出す人がいるの



20年くらい前に

いつものように

温泉に足を運んだ時

一人の女性と出会ったの


私はどこでも

よく

人に話しかけられるタイプなので


その日も

突然話しかけてくる

60代くらいの女性の

話を聞いていると

その方は

関西地方から観光で

一人で北海道に来たらしく

1ヶ月くらい滞在するので

おすすめの場所があったら

教えてほしいとのことだったの


女性ひとりで

何時間も車の運転して

船に乗って

憧れていた北海道に来たようで


その行動力に感動しながら

話を聞いていると


楽しすぎて

毎日睡眠不足らしく

「今日は楽しい人とばかりで会って

楽しすぎてまだ寝てないの」って

楽しそうに話していたの

その方は

関西の震災を経験していて

今までの価値観や生き方が

大きく変わって


「いつか」という日は

いつなくなるのかわからない事を

体験してから


したい事は

すぐにしようと

思うようになったそうなの


それまで10年以上もの間

引きこもっていた息子さんと

暮らし

顔を合わす事さえなかったのに

震災の時

たんすの下から

息子さんに助けられ


その体験の中で

互いに大事に思いあっている事を

再確認しながら


息子さんの意識も大きく変化して

今では仕事をし

今回北海道に来る旅費も

息子さんが出してくれたそうなの


とてもユーモアのある女性で


「家も傾いているけど

私の旅行費で

もっと家傾いちゃってるのよ(笑)

ご近所の方たちは

家の修復などをしているのに

私は遊び歩いてばかりで

あそこのお母さん

あほやないのって

きっと思われてるわ(笑)」と

笑いながら表現されていたの


その女性が私に伝えてくれていたのは


「将来の事を考えるのも大事やけど

将来がどうなっているかなんて

誰にもわからないんやから

悔いなく生きて!」

という事だったの


「年とったらとか

時間ができたらとか

あんな事がしたい

あんな場所に行きたいと思っても

その頃には

歩くのもやっとになって

思うように楽しめないかもしれんでしょ

少しぐらい無理しても

やりたい事があったら

今すぐにやったほうがええよ」と


経験から生まれた

人生の知恵を

手渡してくれたの


自然の変化が

どこに現れ

そこに暮らす人の人生が

大きく変えるかなどは

誰にもわからない事だと思うと

毎日が穏やかに

退屈を感じる幸せ自体が

奇跡の連なりなのかなって

感じていたの

日々

生産性のない

何の役にも立たない

特に意味のない話に

笑いながら

耳を傾けあえる

家族や仲間に

改めて

感謝を感じているの


震災などを

実際に経験した人の貴重な

人生の教訓は

今でもずっと

私と寄り添っていくれているの


人生を歩んでいると

様々な望まない

感情や出来事が運ばれてくるけれど


そのたびに

この感情も出来事も

生きてるからこそ味わえる事で


いつかは

無になる日が来ることを思うと


すべてが

愛おしい記憶になるのかなって

すぐに反応しやすい私の

御守りのような知恵になっているの









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