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無料noteまとめ

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#ショートショート

【短編小説】僕は本当にいるのかな

何度乗っても、体重計の針は動かなかった。 「あれおかしいな…」 人間が乗っているのをこっ…

京サリ
3か月前
4

【短編小説】発狂ぱんだ

うきゃ~! パンダは発狂した。 最後の笹を落としたのだ。 もう食糧がない。 絶対絶命のピ…

京サリ
3か月前
3

【短編小説】きつねうどん

「ねえ!これが乗ってるおうどんってきつねうどんっていうんでしょ!!」 小さなきつねは自分…

京サリ
3か月前
7

【短編小説】うまくいけば届くはず

ある日頭からアンテナが生えてきた。 貴重な貴重なアンテナが折れないように、大事に大事に育…

京サリ
9か月前
2

【短編小説】ワンコーヒー

「ワン!」 「コーヒーですねかしこまりました」 「ワン!」 「一杯ですねかしこまりました…

京サリ
9か月前
3

【短編小説】夕焼けぼっちのレモンサワー

彼女が家を出て行ってから一週間が経った。 特に理由はないと言われたが、それすら言いたくな…

京サリ
1年前
9

【短編小説】苺のパフェ

自分へのご褒美が欲しかった。 祝日が1日もない6月を休まずここまで乗り越えたのだから褒められるべきだと思った。 今月が終わるまで数日あるけれど、思い切って有給を取ることにした。 今日はパフェの日だ。 以前から行きたかった海辺のカフェに足を運ぶことにした。 仕事がない日は昼から起きれるのがいい。 ゆったりと準備してから電車に1時間半ゆられて、目的地に向かう。 もうすぐ7月になるとはいえまだ6月なのだし少し暑さを自重してもいいんじゃないか なんて太陽に毒づきたくな

【短編小説】泡沫の希望

目が覚めると、水の中にいた。 体は重く、息は苦しく、けれども身動きが取れないわけでもない…

京サリ
1年前
6

【短編小説】来ない誕生日

明日は誕生日。 ケーキとココアを用意して誕生日を迎える準備をした。 キャンドルに火を灯し…

京サリ
1年前
19

【短編小説】走れたい焼きさん

あっつ!! たい焼きさんは鉄板から飛び出した。 ぱちぱちとした音の中でたい焼きさんは生ま…

京サリ
1年前
5

ひらがなを舞台美術に取り入れます

※本公演は発熱者が出たため、中止となりました。延期して上演する予定もありますので追って情…

京サリ
1年前
10

【短編小説】人類うさぎ化計画

食ってみな!跳ぶぞ! そう言って食ったものは皆跳んでいった。 月まで。 そしてそこでは永…

京サリ
1年前
11

【短編小説】この前食べたスイカの種が発芽した

お腹の中に違和感があった。 むず痒い。 食べ物も喉を通らないし、仕方ないので病院に行った…

京サリ
1年前
5

【短編小説】サンタクロースアンチ

僕はサンタクロースのアンチだ。 太郎くんがサンタクロースにお願いしてからうちに憎たらしい猫が来た。 暖炉にかけられた靴下に入っていた猫は可愛く鳴いた。 いや、可愛くもない。 ふざけるな。 だからぼくは靴下を食べることにした。 今年こそは猫が来ないように。 胃袋の中に靴下を隠した。 そして猫は完璧に僕の代わりになった。 僕がサンタクロースのアンチをしたから、奴はここまで計算してたんだ。 やっぱり僕はサン