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無料noteまとめ

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#ショートストーリー

【短編小説】僕は本当にいるのかな

何度乗っても、体重計の針は動かなかった。 「あれおかしいな…」 人間が乗っているのをこっ…

京サリ
2か月前
4

【短編小説】うまくいけば届くはず

ある日頭からアンテナが生えてきた。 貴重な貴重なアンテナが折れないように、大事に大事に育…

京サリ
8か月前
2

【短編小説】ワンコーヒー

「ワン!」 「コーヒーですねかしこまりました」 「ワン!」 「一杯ですねかしこまりました…

京サリ
8か月前
3

【短編小説】苺のパフェ

自分へのご褒美が欲しかった。 祝日が1日もない6月を休まずここまで乗り越えたのだから褒めら…

京サリ
2年前
26

【短編小説】泡沫の希望

目が覚めると、水の中にいた。 体は重く、息は苦しく、けれども身動きが取れないわけでもない…

京サリ
1年前
6

【短編小説】来ない誕生日

明日は誕生日。 ケーキとココアを用意して誕生日を迎える準備をした。 キャンドルに火を灯し…

京サリ
1年前
19

【短編小説】走れたい焼きさん

あっつ!! たい焼きさんは鉄板から飛び出した。 ぱちぱちとした音の中でたい焼きさんは生まれた。 気づいたら生まれていて、気づいたら焼かれていた。 あつい。どうしようもなくあつい。 思わず飛び跳ねて地面に落ちてしまった。 「おいこら!」 声が聞こえる。 その声の主は誰だかわからないがおそらく自分にこんな拷問をかけた何かだろう。 ふざけるな。生まれた瞬間に灼熱の地獄に放り込まれ、そのまま死んでいくなんてごめんだ。 幸いはみ出た生地で形成された足が、身体の下につ

ひらがなを舞台美術に取り入れます

※本公演は発熱者が出たため、中止となりました。延期して上演する予定もありますので追って情…

京サリ
1年前
10

【短編小説】人類うさぎ化計画

食ってみな!跳ぶぞ! そう言って食ったものは皆跳んでいった。 月まで。 そしてそこでは永…

京サリ
1年前
11

【短編小説】この前食べたスイカの種が発芽した

お腹の中に違和感があった。 むず痒い。 食べ物も喉を通らないし、仕方ないので病院に行った…

京サリ
1年前
5

【短編小説】サンタクロースアンチ

僕はサンタクロースのアンチだ。 太郎くんがサンタクロースにお願いしてからうちに憎たらしい…

京サリ
1年前
17

【短編小説】申し訳ございます

その女は反抗的な目をしていた。 クレームを入れた男性に対し、丁寧に腰を折りながら、誰もが…

京サリ
1年前
3

【短編小説】ごきげん唐揚げ

唐揚げがうまくあがった。 唐揚げも嬉しそうだ。 試しにチョコペンで笑顔にしてあげた。 ……

京サリ
1年前
4

【短編小説】ぼく猫なんだけど

僕の飼い主は僕のことをネズミだと思っている。 その証拠に毎回ごはんのたびに穴あきの黄色いチーズを出してくる。 僕猫なのに。 チュールとかの方がいいのに。 毎回チーズ。 しかもトムジェリを見せてくる。 あんなん猫が楽しめるアニメじゃないやろ。 でも僕はいい猫だから、チーズを平らげるしトムジェリも見てあげる。ジェリーが痛い目にあう回は面白いし。 僕はいい猫だから。 飼い主が僕にハムちゃんって名前をつけても笑って済ます。 僕はいい猫だから。 飼い主がずっと飼っ