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葉桜が春の夜空を彩っていた。 それはさながらかき揚げのようだった。 かき揚げ食べたい。 …
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がぶり。 体から悲しみをはみ出させたくてシュークリームを思い切りほおばった。 生まれてこ…
ベランダ。 水平線に茜色の太陽が沈んでいく、土曜日の夕方。 ヘッドセットをつけて友達とオ…
普段の自分からは信じられないほど早い時間に目が覚めてしまった。 いつもはとってもねぼすけ…
その宇宙人は宇宙一人旅が趣味だった。 とりわけ様々な惑星に旅をしてはそこでしか食べられな…
ある晴れた昼下がり。 家族が公園でピクニックをしていた。 「ここは全部が広く見渡せていいなあ」 「そうねえ」 大きな木のした、その家族はレジャーシートの上でただただ公園を眺めていた。 「お母さん見て!ちょうちょ!」 「あらほんとねえ」 「ねえ、お父さあん」 「なんだい?」 「追いかけてきてもいい?」 「あんまり遠くに行っちゃだめだよ」 「わかった!」 聞き分けのいいこどもはレジャーシートの周りでぐるぐるちょうちょを追いかけ回した。 お父さんとお母さん