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売上倍増計画をプロデュースするヒット商品サポーター 中小企業診断士の足立早恵子です。
読んで頂いてありがとうございます。

少し前の倫理法人会のお話。
2024年6月14日 京都市倫理法人会第2115回モーニングセミナーは、倫理法人会の母体である一般社団法人倫理研究所の法人局研究員で、近畿ブロックの方面長を務めて頂いている内田靖士氏の講話でした。

内田方面長は1年半前、「倫理指導」という倫理法人会会員が受けられる有資格者による個人相談で私が抱えていた問題の本質をものの数分で見抜き、非常に有効な指導を頂いた方です。私も結構長いこと生きているのでいろんな人に会って来ましたが、これほどに良い意味で恐ろしい人に会ったのは数えるほどです。
その時の助言が今につながっており、まさに恩人とも呼べる方だったりします。

さて、そんな内田方面長のお話ですが、テーマは「ゼロに立つ」。一見最悪な事態でも、それを受け入れて真摯に対応したら、回り回って自ずと良い結果につながるということを実体験を交えて語られました。
具体的には、トラブルが続出したある海外ボランティアツアーでの出来事のお話でした。
そのトラブルとは、
①空港を間違えて出発便に遅れ、飛行機に乗り遅れた参加者がいた。
②到着地の空港で荷物の取り違えが発生した
③到着地での半日観光の後、体調を崩したために最終目的地までの夜行列車に乗れない参加者がいた。
というもの。
これらのトラブルへの対処は添乗員の方が行われたというのですが、その添乗員の方の活躍がすごかったのだそうです。
まず、①については当事者のボランティアに掛ける熱意をチケットカウンターで雄弁に語り、航空会社の方の心を動かすことで飛行機の振り替えを実現したそうです。
②については、早急に取り違えた荷物を送ってもらえるよう手配するとともに、当事者の方の心のケアにも尽力されたそうです。
③については、海外に勝手を知らない若い人を一人で宿泊させるということが懸念されましたが、遅れて来ることになった①の方もおなじく夜行列車に間に合わないため宿泊が必要ということで、二人なら大丈夫だろうということになったそうです。
そして、①の方と③の方は翌日の飛行機で最終目的地に行くことになったのですが、混んでいた朝のフライトは①の方の分しか取れなかったそうです。
③の方は昼過ぎのフライトでということになったのですが、ちょうどその時、②の方の荷物がその日の昼前に空港に届くという連絡が入ったそうです。
結果、③の方が飛行機に乗る前に②の方の荷物を受け取り、全員と荷物がすべて揃った上でボランティア活動に入れたということでした。
個々の問題が解決の要因へときれいに繋がり、万事丸く収まったわけですが、これらのトラブルに対して添乗員の方が事態を真っ直ぐに受け入れた上で困難な交渉をしてくださった結果だそうです。
聞く人が聞けば不思議な話とかラッキーと聞こえるかもしれませんが、それは添乗員の方の尽力により引き寄せられた必然の結果と言えます。
添乗員の方も最初からうまく行くとは思っておられなかったそうです。それでも無理な交渉に臨まれた。
「できるからやる」ではなく、「やればできる」ということの証左だと講話は締めくくられました。

良いことも悪いこともそれぞれ意味があり、トラブルがあれば可否はともかく全力で対応すれば道は拓ける。そんな実例で、とても勇気が貰えるお話でした。


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