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対人関係が苦手、なんか生きづらい人が読むべき本

この本を読んだ時の自分はガン患者となり、未来志向から「イマを全力で生きる」にシフトチェンジした時でした。

ガンを患ってから人間関係を「行為」ではなく「存在」の視点で見るようになったのですが、その考え方がこの本の内容にもあってびっくり。

対人関係の考え方が変わる本でした。

こんな人におすすめします
・対人関係が苦手
・自分に自信がない
・なんか生きづらさを感じている

原因論ではなく、目的論である

ここでは「引きこもり」について議論されます。過去の原因ばかりに目を向けると話はいずれ決定論に行き着きます。

「不安だから外に出られない」のではなく「外に出たくないから不安という感情を作り出している」と考えるのがアドラー心理学です。

劣等感は良いが、劣等コンプレックスはダメ

劣等感は理想に到達していない自分に対し、まるで尖っているかのような感覚と抱きます。これは努力や成長を促すきっかけにもなりえます。

「私は学歴が低い。だからこそ他人の何倍も努力する」こんな決心をするのであれば劣等感はむしろ望ましい状態といえます。

一方で劣等コンプレックスとは、自分と劣等感をある種の言い訳に使い始めた状態を指します。

「わたしは学歴が低いから、どうせ成功できない」
「私は器量が小さいから結婚できない」

このようにAだからBという状態は劣等コンプレックスの状態です。

劣等感が受け入れられない人は優越コンプレックス

劣等感を努力や成長という健全な手段によって補償する勇気がない、かといって劣等コンプレックスでも我慢できない。

できない自分を受け入れられない」そんな人はもっと安値な手段によって補償しようと考えます。

あたかも自分が優れているように振る舞い、優越感に浸ろうとします。

身近な例が「権威づけ」です。有名人や著名人と知り合いであることをアピールする。経歴詐称や過度なブランド信仰なども権威づけの側面があり、優越コンプレックスのひとつでしょう。

結局、他者の権威を借りているわけなので、他人の人生を生きているようなものです。

承認欲求を完全否定

「他人の期待を満たす」ために生きてはいけない。この章ではゴミ拾いの話から始まります。

ゴミ拾いは「みんなのためにやる」このkに賞罰教育の悪い影響があります。適切な行動を取ったから褒めてもらえる。不適切は罰せられる。ここから埋めれるのは「褒められるる人がいなければ、適切な行動をしない」という人が増えること。

これだと「褒められたいからゴミを拾う」と褒められるが目的となり、褒められないけば適切な行動が続かない原因になり得ると解説しています。

あなたは「他者の期待を満たすために生きているのではない」のだとしたら、逆も然り「あなたの期待を満たすために生きているのではない」のです。

課題の分離は子育て、部下教育にも使えると思った

引きこもっている状態から抜け出すのは本人の問題であって、家族が解決する課題ではない。過度に注目するのをやめて、いつでも助ける準備はしてあることをメッセージと伝えておく。このように本人と他者の課題を分離して考えるのがアドラー心理学の課題の分離です。

他にも人間関係で怒られた時の考え方や自己肯定より自己受容など勉強になることがたくさんでした。

ぜひ一読してみてください。


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