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元バーテンダーが副業マーケターから独立起業して年商24万ドルになった話~

今回は、デジタルマーケティング企業である「Two Wheel Marketing」についての紹介です。

「Two Wheel Marketing」はオーナーのMark Sebul(マーク)の一人企業(パートナー有)で、従業員を雇わずに経営しています。また、マークの経歴自体もバーテンダー→デジタルマーケティング企業勤務→フリーランス+パートタイムの代理店事業→完全独立という絵にかいたような代理店事業独立起業の流れなので、スキルの身につけ方・最初の顧客の獲得の仕方・独立を考えたタイミングなど学べることが沢山あります。

企業自体の年商は24万ドルとそれほど大きいわけではありません。しかし、従業員を雇ってスケールしていった企業だけを学ぶのではなく、一人企業のケーススタディも知ることで、スモールビジネスオーナーへの皆様のイメージを明確にして頂ければと思います。

SEOマーケと広告運用を専門とするTHE代理店事業

2010年に創業した、検索エンジンマーケティング(PPC、検索エンジン最適化)と、Facebook広告、LinkedIn広告、さらにはTik Tok、Snapchat、Pinterest広告などのペイドソーシャル広告を専門とするエージェンシー(代理店)事業。

中小企業から大企業まで様々な規模のクライアントがおり、リードや売上、トラフィック、ブランド露出を増やすための支援が欲しいという要望に応える会社です。

フリーランスから創業した会社

Two Whee Marketingは、クライアントのオンラインでの存在感を高めるためにフリーランスのような形でスタートしました。

現在ではブティックエージェンシー※として、複数の業界やさまざまな規模のクライアントを幅広く支援しています。来年は、継続的に増加している顧客基盤をもとに、さらなる成長を目指しています。

※ブティックエージェンシー: 特化型の代理店の事です。本例では広告運用に特化した代理店というイメージでOKです。

著者注釈
創業者のMark Subel

デジタルマーケティング企業創業までのストーリー

マークは大学卒業後、大学で取得した金融・通信の学位とは全く関係の無い領域でキャリアをスタートしました。

金融・通信の学位とまったく関係の無い仕事からキャリアをスタート

銀行や証券会社などの金融業界のキャリアに飛び込む勇気がなく、別のキャリアを求めていることは分かっていたが何を求めているのかは分からないマーク。

大学卒業後、そのまま就職先が決まらず、バーテンダーを約二年間しながら、バンドを組んで音楽活動をしていました。新しい仕事を探し始めたころに知人からの紹介でデジタルマーケティング会社の面接を受けることになります。

オンラインカジノ会社のデジタルマーケティング会社に就職

マークは全くマーケティング経験がありませんでした。しかし、オンラインカジノ会社のマーケティングを行う企業が人を欲しがっているということで面接を受けたところ就職が決まりました。

マーケティング企業に就職したマークは、アフィリエイト・マーケティングやSEOマーケティングなどのデジタルマーケティングについてひたすら学んでいきました。

私は好奇心が旺盛で、業界のカンファレンスに行くと、デジタルマーケティングの専門家と一緒に時間を過ごし、たくさんの質問をして、彼らから膨大な量を学びました。学べば学ぶほど、質問すればするほど上達していき、最終的には業界の人から購入した自分のウェブサイトでSEO対策を行うようになりました。

マーケティング企業で働いているときのことを思い出して

自分でウェブサイトを持ち、SEO対策を実践していく

仕事としてデジタルマーケティングに取り組む一方で、自らウェブサイトを運営してSEO対策について更に学んでいきました。

自分のウェブサイトを所有し、SEOを実践していくことについてマークは次のように述べています。

私がSEOのエキスパートになるには、自分がオーナになって、コンテンツを書き、プロモーションを行うサイトでSEOを行うしかないと考えていました。

そしてそれは正しかったのです。勤めていたエージェンシーで基本を身につけた後、自分のウェブサイトを管理し、コンテンツを書き、自分のウェブサイトでSEOを行った経験は、私が求めていた最高の経験でした。

私はSEOの裏と表を学び、サイトを何もない状態から様々なキーワードでランキングさせ、多くのトラフィックを獲得する方法を学びました。最終的には、そのウェブサイトでそこそこの収入を得ることができました。

しかし、それ以上に重要なのは、自分がどんなウェブサイトでもデジタルマーケティング(SEO)を行うことができると確信したこと。そして、マーケティングでクライアントを獲得し、収入を得ることができるという自信を与えてくれたことです。

自分のウェブサイトを運営することについて

これまで「スモールビジネスの教科書」で述べた多くの創業者と同様に、マークも副業的に事業を開始します。この時はクライアントを持つこともなく、自社メディアとしての運用をメインとしていました。

副業フリーランスとしてSEO対策を行う

マークはマーケティング会社で数年間働き、自分でもSEO対策を実践した経験から自信を得ました。そこで、友人や知人を介してクライアントを見つけて副業的にフリーランスとしての働きをスタートさせていきます。

少しずつ顧客を増やしていくうちに、完全に独立してビジネスを展開してもいいのではないかと考えるようになりました。

完全に独立する前のタイミングで、地元のマーケティング代理店からクライアントのデジタル・マーケティングをパートタイムで手伝ってみないかと誘われました。ちょうどいいと思ったマークはその誘いを受けて、パートタイムで代理店で働くことになります。

その後、着々と代理店のデジタルマーケティングを手伝うパートタイムの仕事で安定した生活を送りながら、副業として自分のクライアントを数社持ち、より多くの顧客を獲得して少しずつ自分のビジネスを構築していくという安定拡大路線を進んでいきました。

パートタイムの代理店の仕事とフリーランスでいくつかのクライアントの仕事を掛け持ちして1〜2年経った頃、パートタイムの仕事からの収入は一切当てにする必要がなくなり、クライアントからの収入だけで完全に独立しました。そして、その時にビジネスが本格的にスタートしたのです。

マーケターの典型的な独立開業パターン

ここまでのマークのキャリアパスを考えてみると、ファーストキャリアのバーテンダーとバンドマン以外は、本当にリスクをとらずに独立までの道を歩んでいってますね。

  1. バーテンダー&バンドマン時代

  2. オンラインカジノ会社のマーケティング担当時代 

    1. 副業で自分のメディア運営

    2. 副業フリーランスとしてクライアントジョブ

  3. 地元のマーケティング代理店(パートタイム)

    1. 副業フリーランスとしてクライアントジョブ

  4. 完全独立

上記はマーケティング企業に勤める、もしくはマーケティング担当者になった人が独立するまでの流れとして超王道です。

では、マーケティング系の仕事をしていない人がマーケティング代理店で独立するのはムリか?と言われるとまったくそんなことは無いわけです。

ここから有料

ここからは、マガジンの購読者限定になっていきますが、有料部分では

  • 代理店事業でスキルよりも重要なもの

    • マーケティングの仕事してなくても独立できるの?

  • 事業当初を振り返っての反省

    • 提供サービスをこうすればよかったよねという話

  • 事業当初のプライシングについて

  • 事業を始めてから学んだ重要なこと、アド(優位性)になること

  • 事業に利用しているプラットフォームやツール

について話していこうと思います。

有料部分でビジネス的な目線で絶対に読んで欲しいと思っているのは「代理店事業でスキルよりも重要なもの」、「事業当初の反省から学べること」の辺りは特に読んで欲しいです。

代理店事業で独立起業するまでの道ってスキルとか営業力とかよりも結局「コレ」で決まるよねという話や、事業で苦しみたくないならサービスはこうすべきだよねって話は是非とも覚えておいてください。

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