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持たざる者がビジネスを始めるためのコツ「ずらし」と「掛け合わせ」について~ゴルフ旅行代理店で年商198万ドル

ユダヤの商法において”金持ちから儲けさせてもらう”とは良く言ったもので、お金持ちを相手にするビジネスは儲かります。

事実、お金持ちと一般大衆の持つ財の合計を比較してみると母数は圧倒的に少ないお金持ちの方が多くの金を持っています。

2021年12月27日にNHKニュースで公開された記事によると、上位1%の富裕層が世界全体の4割近くの個人資産を保有しているといわれています。

フランスに拠点を置く世界各国の経済学者などによる研究グループは今月、世界の経済格差に関する報告書をまとめました。

それによりますと、世界の成人人口の上位1%に当たるおよそ5100万人の富裕層だけで、世界全体の個人資産の37.8%を保有しているとしています。

NHKニュース

そんなお金持ちを相手にしたビジネスの代表がゴルフです。

決裁権者、特にオーナー経営者がゴルフを趣味にしていることは本当に多いため、下手な営業をかけるよりもゴルフをうまくなった方が遥かに案件につながることなんてザラにあります。

とはいえ、「今から都内にゴルフ場を作るぞ!」と意気込むような愚かな人は居ないでしょう。ゴルフ場を作ることはできずともゴルフ関連ビジネスを考えてみることで稼ぐことができる。そんな事例をGolf Trip Junkieをもとにご紹介します。

今回のビジネスケーススタディでは「持たざる者が有望なビジネスを始めるために必要なずらし・掛け合わせ」について解説していきます。非常に重要な概念なので是非とも体得していただければ。

ゴルフバケーションをオーダーメイドするゴルフ・トリップ・ジャンキー

ゴルフ・トリップ・ジャンキーのWebサイト

ゴルフバケーションに関する細部にまでこだわったカスタマー・サービスを提供する会社ゴルフ・トリップ・ジャンキー。平均月商は165,000ドル規模の丁度いいスモールビジネスです。

…いやいや、そもそもゴルフバケーションってなに?

ゴルフバケーションとは

休暇中にゴルフを楽しむための旅行をしましょう。みたいなものだと理解してください。ゴルフが好きな方の中にはゴルフを回ることを目的に旅行をする人もおり、そういったゴルフ愛好家のための旅行計画を練っているのがゴルフ・トリップ・ジャンキーです。

創設者の熱から生まれたビジネス

創設者自身、ゴルフ愛好家かつ旅行好きであり、旅行とゴルフへの情熱を活かして生計を立てる方法を考えているうちに生まれたのがゴルフ・トリップ・ジャンキーです。

スタートアップで言うところの原体験、ビジネスでよくある「オレが欲しいものを作る」型の創業ですね。

元々、ゴルフの良さ・会場・その他準備に関しても知見があったためそれらを組み合わせてサービスを創り上げました。サービス開始当初から顧客満足度は高く「ビジネスとして成功する」実感がわいてきたそうです。

創業者の熱から生まれるビジネスで陥りがちな罠

幸い、ゴルフ・トリップ・ジャンキーは最初から波に乗ることができました。しかし、創業者の熱によって生まれたビジネスは熱がこもりすぎるがあまりクソビジネスになることも多々あります。

  • 一度不満を感じたくらいの事で”これがあるべきだ!”と盲信してしまうが、実際そんなに困っている人は居ない(需要がない)

  • ”こういうの絶対あればいいよね!”と勘違いするが誰も金を払おうとは思ってない(需要はあるが金を払うほどではない)

  • 需要も金を払う人もいるが、顧客にアクセスできない。

など、失敗する理由に違いはありますが多くの場合、妄想だけでビジネスを始めてしまうことに失敗原因があります。

今回のゴルフ・トリップ・ジャンキーは、旅行代理店のようなものでビジネスとしては既に存在している事業です。つまり、需要が有って金を払う人も既にいるビジネスモデルです。

ちょっと変わっているのがゴルフバケーションに特化しているコンセプト型であるということ。創業者が分かっていたかどうかは分かりませんが、「正しいニッチ戦略」の条件を満たしていたのが成功を後押ししています。

どこに使っているおカネを自社にスライドさせるのか?

新規事業をやる上で重要なのは「誰が何に使っているお金を自社サービスにスライドさせるのか?」を考えることです。

近頃コンテンツの量が増えていき、「可処分所得ではなく、可処分時間の奪い合いだ!」という風潮もありますが現実問題、金を払ってもらえなければビジネスは成立しません。

可処分時間を奪えば、将来的に広告で利益を埋めることはできますし、そのことに異論はありません。しかし、スモールビジネス的観点から行くと「使ってもらう時間はどうでもいいからお金をもらうべき」というのが本音です。

そしてお金をもらうハードルを下げるために「何に使っているおカネ」をターゲットにするのか?という視点が重要なのです。

例えば正社員を雇っている経営者に対して「マニュアルを50万円で作るのでアルバイト・パートで回せます。4ヶ月で回収できます。」と言えば”正社員に払っている給料”を”マニュアル制作代金”に回すイメージができます。

しかし単に「マニュアルを50万円で作りませんか?」と営業すると「なんか知らんけどプラスでカネがかかる?いらんいらん。」となるでしょう。

ゴルフ・トリップ・ジャンキーに関してはそれが明確です。「旅行・ゴルフに使っているおカネ」を狙っている。ただそれだけです。

ゼロイチの事業立ち上げプロセス

とはいえ、行動して事業を立ち上げるまではマイナス→ゼロをやっているにすぎません。実際にどのようにしてゼロイチを達成したのか?について見ていきましょう。

ゼロイチのサービス設計段階

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