25年の先には
先週いっぱい
”割と喪失感”が残っていた、という自覚していました。
確かに”25年間のこと”が
はいおしまい。と区切ったわけです。
いやぁ、よくできたなぁ。とちょっと他人事のような感想。
仕事で相談に来る学生さんだって
この25年間の最中に生まれた子たちばっかりですよ!
最近気が付いたのですがその事実に驚愕。
そうか、スタートの時期には生まれていなかった子たちは
こんなに大きくなって。すごいすごい。
学生さんたちが
バブーって頃から、大学生になるまでの期間…ですよ。
ふへぇ。
それだけの期間を続けられるんだったら
もったいないか続けちまえばよかったんじゃないか?
‥‥という数年前の私もいたわけですが。
さて「もったいない」とはなんじゃらほい。
今までの25年では消化不良だったから
残りの時間もその「消化不良」を取り戻すためにがんばる!
だからここでやめてしまうのはもったいない。
の、「もったいない」だったのでしょう。
また
ここまで頑張ってきたので、きっとわかってくれるはず。
ここであきらめてしまったら「そのわかってくれる」がわからないまま。
そう、だからまだまだあきらめずに。
‥‥って本気で思っていました。いや思い込んでいた。という表現の方がしっくりきます。
そんな思い込んでいた時期に、ひとこと問いかけられました。
「まこさん、サンクコストって知っていますか?」
回収不能のコストを心残りに感じてよりコストをブッこもうとする心の動きだそうです。
結局ですね、25年間
受取りやすいように伝え方を何とか、磨いていこうと努力すれば
分かり合えない中にもかすかな接点があるかもしれない
だからがんばり続けよう!きっと報われることがあるよ!
‥‥というのが今まで回収できなかったわけです、残念ながら。
それは相手の問題なのか私の問題なのか、わかんないですよね。
「前回何話したっけ、忘れちゃった」
先日話をするときの冒頭がこれ。
確かに半年近くたっていましたが、結構なことを豪語したのに
忘れたとは‥‥わす…
…えっ、今なんつった?
ザ、サンクコストの瞬間。
これに惑わされて「合理的な判断」をミスり続けてきた。という事。
学生は「生」を持ち、この世に誕生しここまで大きくなってきた時間を
こんな風に過ごしてきたのか!
学生さんたちが卒業して、その先の人生を歩む時間も同じように
「回収不能のコストを、回収しようとする労力」を続けるかというと
…NOです。
ただ25年の長い期間、すべて無駄かっていうと
そんなことはないかな、と
対象の相手には全く役に立たないことが、全く別の所では
結構役に立つこともあったりする。
それはこの25年間の「トレーニング」できた事です。
何よりも
このトレーニングは一人ではできません。
25年間の中でしか出会えなかった人達から
問いかけられたこと、関わってもらったからこそできたのです。
じゃなければ、今ここにはいないはずです。
ほんとうに感謝しかありません。
素敵な人たちと繋がることができたこと
それは「むしろ回収不能コストなんかヘでもないほど」
の私の財産になっています。
そう思えたら
確かに25年は長かったけど、ものすっごく豊作だったわぁ!
そんな清々しさすらあります。
…てわけで「25年やっちまった」にとどまらない
不思議な感覚で過ごせています。
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