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借金返済サラリーマン。1日目

2024.1.3
とある都内のパチンコ屋さんに私は並んでしまっていた。何度もギャンブルはやめると誓っていたのに。

直近の負け15万円を取り返そうと引き落としのお金、アコムの利用可能額をかき集めて5万円を握って並んでいた。

ここで引き返していれば、なんとかなっていたのかもしれない。9時28分。そう言う風に考えていた時間だった。

9時30分。ついに抽選開始。なぜか、抽選なのにギャンブルしているかのように私は興奮していた。本当に振り返ると病気だと思った。

前々から悪い番号を出している抽選機に手を伸ばそうと考えていた。しかし、6代ある抽選機の前で欲をかいた。

私はいろんな台の前で右往左往してしまっていたのだ。無様だったと思う。

私の目の前には54番が出た後の台だった。あぁ、正直ここでやってしまったと思った。

勇気を出して赤いボタンを押す、、、



115番


何もできない。結局パチンコだった。
スマスロモンキーターンは私には縁がなかったな。

10時に入場。取った台は新台エヴァ319。不気味にくっつくデカい綾波が特徴的だった。
初当たりは81回転。心が躍った。今日は勝てると不覚にも思ってしまっていた。
隣のおじさんは凍死がかさんでいるのを横目に、意気揚々と時短を回していた。

しかし、待っていたのは地獄だった。

次の当たりは320回転。投資は21k。これが当たらなければやめればよかった。損切りとは世界で1番難しい事柄だと思う。

もちろん単発。
これの何が面白いのか。今となっては謎である。

でも、この時はなぜか次の当たりは軽いと錯覚していた。モテていると勘違いしている女が、次もすぐ彼氏ができると自信満々なやつのような心の挙動である。そんなものは根拠のない空虚な思考であるのだ。

そして次の当たりは、、、


586回転。

正直ここで確変なしで外れると言うことは、センスがないのである。ものの見事に単発、時短駆け抜けを実現して終了。


パチンコなんてアホくさすぎる。人を舐めてるにも程がある。15万負けても、次の日にはさらに5万負ける。そんな世界誰がやるのだろうか。

パチ屋に居る人間はどうかしてるとしか言いようがない。
確率なんて薄い事象に、金をかけて触ろうとする愚かな行為だと思った。

真面目にやるしかない。そうである。
コツコツやるしかないのだと感じた。

残り80円の残高を見て心した。病気を治すと。

この馬鹿馬鹿しさを一生忘れないようにしようと思う。


2024.1.4

限界サラリーマン

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