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#69美容師から建築へのジョブチェンジ④

今回は、ゲストの河村さんの建築の専門学校時代のことについてです!

河村さんの通っていた学校は、一度働いてから来る方が多かったそうで、自分なりの価値観をみんな持っているが故の悩みやその逆の魅力について色々とお聞きしました!

是非お聞きください。よろしくお願いします。


◯ラジオまとめ

今回のラジオでの発見は、"わからなさ"、の可能性です。

河村さんは専門学校の卒業制作(パーソナルデザインプログラム)において、自身の美容師としての経験と建築の経験を掛け合わせて、新しい物事を生み出そうとしていました。

常識的なものの見方をすると、美容師と建築は全く別の分野・領域だと感じます。

河村さんはこの別々の二つの分野を繋ぐべく、その間にあるあたらしい領域を発見しようとしています。それは美容と建築の両方を経験した自分にしかできないこと、自分のこれまでの経験を無駄にせず、意味を見出すことにつながります。

しかし、このあたらしい領域は面白い反面、"わからなさ"という難しさを抱えています。美容と建築の間ってなに?というわからなさです。

"わからなさ"があるということは、先人がその答えを発見していないということです。河村さんの目指していることは、答え(美容)と答え(建築)の間であり、河村さんが新しい答えを発見する必要がありす。まだ答えのない分野というのは、先人たちの暮らしでは必要のなかった分野ということです。美容や建築、その他の分野は先人たちにとって必要だったからこそ生まれました。今日まで発展して残り続けているということは僕らにとっても必要だということでしょう。

こうした"わからなさ"が生まれるということは、先人たちの暮らしと今の私たちの暮らしには違いがある(必要なことに違いがある)ことの証しであり、文化的な発展につながることだと考えています。

例えば科学では、新しい分野が誕生することは珍しくないそうです。それは、ある新しい現象を解きあかそうとするとき、いくつかの分野の知識が必要になることが往々にしてあるからだそうです。宇宙工学は科学の全て分野を統合している、という話もありますが、

このように新しい物事に対して取り組む際に、いくつかの分野の知識が必要になり、その結果新しい分野が生まれる。そしてそれが次の研究の基礎となり、私たちの暮らしにも還元されていく。

河村さんの話もそうしたことの例であると感じました。

冒頭に書いた、"わからないこと"の可能性はこういうことです。私たちは小さなころから何になりたいか、とよく聞かれてきました。学校でも将来の夢を描く宿題もあり、知っている職業から選び取ることが普通でした。それはわかりやすい反面、先人たちのレールに従っているだけとも言えます。

先人たちの"答え"をなぞることで「現在」が発展し、"答え"を使い新しい"わからなさ"を解明することが「未来」の発展につながる。

河村さんの目指しす領域が、将来の職業として成立するとおもしろいですね。


今回のまとめは以上になります。ありがとうございました。




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