虎に翼35話(一美)

寅子「ですから社会的地位を得るための結婚です」

母 はる「優三さんは 寅子が求める結婚が、普通のものとは違っていることは 理解されていますか？」

優三「はい」

はる「その上で 寅子を嫁にもらうことの 優三さんにとってのうまみは…?」

優三「寅ちゃんと猪爪家の
家族なれることは
これ以上無い うまみです」

はる「(寅子が) とんでもない理由で
結婚しようとしてることも
わかってます。
でも…私達二人にとっては
可愛い娘です」

優三「はい」
＊両親の 寅子への想いを
しっかり受け取る優三さんに…
一美：涙…

はる& 猪爪家 一同
「家族ともども よろしくお願いします」

優三「ありがとうございます」

こうして寅子と優三は婚約
………………

弁護士事務所では

雲野「今回 ご依頼を担当致します  猪爪…
月末には結婚して 佐田になります   猪爪寅子です」

依頼人「、、、…………」
「……よろしくお願いします」

初めて 依頼を引き受けることができた 寅子

法廷に向かう寅子の脳裏を
よぎるのは…
夢を果たせなかった学友
香淑  涼子  梅子
………………

寅子「紙切れ１枚で これだけ立場が良くなるなら
結婚も悪いもんじゃないわね」
＊どこまで"ドライ" なんだろ…
　　　　　　　一美

よね「社会的地位の為だけで婚姻関係が続けられるかどうか」
＊一美：そうよね
…………………
晴れて
佐田寅子となった。

寅子に 最初の夜がやってきた

優三「そんなに緊張しなくても
寅ちゃんには指1本触れたりしないから」
＊これも　どう受け取ったらいいモンだか…       一美

優三「僕は ずっと好き❣️
だったんだけどね…寅ちゃんが!」
＊そうでしょうとも    一美

優三「僕はね  自分が高等試験に合格できなかった時点で "寅ちゃんへの想い" を告げることは無いだろうって思ってたんだ。

お父さんから話を聞いて
"誰でもいいなら…"
当たって砕けろ‼︎ って

だから  ご心配無く
今まで通り
書生の優三さん として
接してくれて構わないから」

…………………
寅子は　

父にも母にも
山田よね にも
花岡にも
轟にも
雲野にも
もちろん
優三さんにも
大切に思われてるんだけど…

鈍いですよね   寅ちゃん

寅子自身は
夢を果たせなかった学友
香淑　涼子　梅子のことを　
思って、背負って、頑張ってるんでしょうけど…

その"頑張り" って
今現在
どれだけの人に支えてもらって
成していってるのか…

寅ちゃんは
やること、事柄で
いっぱいいっぱいに なり過ぎちゃって
周りに居る人の "心尽くし"が
入りにくい状態になってるのかも…ね
　　　　　　　　一美