虎に翼114話(一美)
自分で決めた選択
山田 轟 法律事務所
裁判の前日
原告の吉田ミキさん上京
岩居「国は 吉田さんにとって辛い質問をしてくるでしょうが 我々が お守りします」
吉田「平気です。覚悟しております」
その後 吉田ミキさんは
よね と二人に…
吉田「あなた きれいね
凛としている」
吉田「私 美人コンテストで優勝したこともあるの
自分で言っちゃうけど
“誰もが振り向くほどの美人"
だった。
そういう『可哀想な私』がしゃべれば 同情を買える!
ってこと でしょ」
吉田「まぁ でも 他の誰かに
この役を押し付けるのも
気が引けるし ね
仕方ないわ」
壁 一面に書かれている
憲法第14条を見て…
吉田
・・・「差別されない
どういう意味かしらね」
よね「やめましょう」
吉田「え…?」
よね「無理をする事はない
私の相棒は元々反対していました『あなたを矢面に立たせるべきではない』と。
『例え 裁判に勝ったとしても 苦しみに見合う報酬は得られない』と」
吉田「でも "私が前に立たなきゃ負ける"
だから何度も お願いして
来たんでしょ」
よね は
吉田の目線より
さらに低く腰を下ろし
吉田を見上げて
「声をあげた女に この社会は容赦無く石を投げて来る
傷つかないなんて無理だ。
だからこそ
せめて 心から納得して
自分で【決めた選択】でなければ」
吉田 泣き出す
吉田「でも 私 伝えたいの!
聞いて欲しいのよ‼︎
(泣きながら…)
こーんなに苦しくて
つらい って…」
よね「その策は考えます
だから…」
吉田:泣きながら
「ごめんなさい
ごめんなさい…」
よね「あなたが謝ることは
なにも無い
何も 無いんだ」
* :一美 涙.涙…
………………
漆間「当事者尋問 取り止めですか?」
汐見「原告代理人が手紙を代読するそうです」
法廷
…………代読は 轟が行なった
「私は広島で爆心地から
2キロの場所で被曝しました。
21になったばかりの頃でした。
身体が燃えて
皮膚はボロボロになり
顔に、頭、胸、足に被害を受けました。
娘を産んだ際に
原爆で乳腺が焼けて
乳をやれず…
夫は 私が 三度目の流産をした後 家を出て行きました。
ただ 人並みに扱われて
穏やかに暮らしたい
それだけです」
*文字を打ってても
涙.涙.涙…
涙と鼻水…
:一美
「救けを求める相手は
国以外 誰が居るのでしょうか?」
深妙な面もちで聞いている
国側 反町
………
原爆裁判は
翌38年の3月に
最終弁論が行われ
後は判決を言い渡すだけ
と なった
…………
↑上記ですが…
のどかに 不満と怒り💢をぶつけた優未。
(しかしのどか にも『仕事で失敗して 百合さんの前で笑顔で居られる自信が無かった』という理由、
"そうなってしまう訳" があったのだけど…)
のどかに訳があったことを知らず、『おばあちゃんのお世話をしない』と、のどかを 叩いて蹴った優未は
「どうしても謝りたくない。
おばあちゃんに疲れているのは
みんな 一緒なのに
それでも怒っちゃ💢ダメなの?」
そう聞く。
そんな優未に
遠藤は
「怒っちゃいけない事なんてないよ。
ただ 口や手を出したりするってことは その人との関係や、状況や、自分自身も変わってしまう、
その【変わることの責任は
優未ちゃんが背負わなきゃいけない。何の責任も負わないような人には】
【何の責任も負わないような】
↑
これ アメリカ やってるんじゃないですか?
遠藤から優未への言葉は
続く
「どうか(そうは)
ならないで欲しい」
:一美
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