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虎に翼76話(一美)

昭和27年  春
(私 一美が生まれて半年ほど経った頃ですね)

桂場「君は支部長として
ほぼ全てを担うことになる」

寅子「はい。刑事  民事  家裁  
全ての事件
を受け持つんですものね」

桂場「事件だけではなく全てだ

多岐川「みんな覚えがあるだろ  
新人時代の イビリ
一つ や 二つ」

桂場初めが肝心だ。
気を抜かず精進したまえ」

…………………
東京から来た 女判事
風当たりが強いことは
百も承知
裁判官としての
土台を固める為に
どんな困難も
(と、寅子の頭の中でリフレインした)
その瞬間
ようこそ♬
佐田寅子 支部長ーっ🎵

パチパチ👏👏パチパチ👏👏

"唱和" で迎えられる寅子👏

思ってたんと 違う…
………………
初日を なんとか終えた寅子
もうひとつの
土台づくり

寅子「ただいまぁ〜」
優未「おかえりなさい」

洗濯ものを たたんでいる優未

寅子「あ、洗濯もの  お母さん
やるから   遊んでなさい」

優未「はい」

*「遊んでなさい」と
言われてもねぇ    
何して 一人で 急に遊ぶの… 一美

家族から お叱りを受ける迄
優未を スンッとさせて
溝をつくっていたことに
気づかなかった寅子
新天地で
心機一転  溝を埋めようと必死

食事時
「いただきまーす」

寅子「新しい学校は どうだった?
おもしろいこと あった?」

優未特にない」←5文字

寅子「ご飯食べ終わったら 宿題みてあげるから   持ってらっしゃい」

優未もうやった」←5文字

*親子の会話が続かない
寅子優未、、、
………………
翌朝

張り切ってラジオ体操する寅子

その横で 寅子に付き合うように
一応  体は 動かしている 優未

*なかなかの 温度差

…………………

地家裁で…

「シブチョー  備品購入の決済を……」

「シブチョー   〜〜申請です ご検討を……」

「シブチョー  実は…新潟本庁から
例の書類は 未だ…か』と
前任の裁判官が残していかれた…」

*なんでも 支部長

ハンコを押していたら
あっ  という間に開廷の時間に…

1日中 小走りの寅子

他意 無く  寅子の生活に入り込んでくる職員
…………………
バタバタと帰宅
「ただいまぁー」

「おかえりなさい」

寅子優未  何やってんの…⁉︎」

優未「おみそ汁つくって
ごはん炊いて
お漬けもの切ってる」

*ちっちゃな花江ちゃんだ
        一美
……………
翌日
地裁支部で…

航一「ご無沙汰しています」

寅子航一 さ〜ん  ははっ驚いた  
急にいらっしゃるから  ふふふっ」

嬉しそうな 寅子の様子に
周りの職員  固まる

そのことに
気付く  航一

全く 気づかない  寅子

星 航一は 昨年から 新潟本庁
刑事部に配属されていた。

航一「三条の交通事件の資料を
まとめていただけませんか?
ついでに
事務局が 『庁舎増築の予算計画書を回収して来い』と」

寅子「ご足労お掛けして 申し訳ございません

航一なぜ謝るのですか?」

寅子「えっ」

航一「慣れましたか?
新しい暮らしに」

寅子「ええ  まだわからない事
ばっかりですが   でもこの町の方は とても親切で」

航一「…………親切…」

寅子「落ち着いたら  娘と新潟観光でも行こうか と思いまして…
どこか  お薦めの場所はありますか?」

航一「わかりません  
裁判所と自宅の往復ばかりで」

寅子「あら  じゃあ  お休みの日は何を?」

航一「休みの日は…
    ……………………
休んでいますね」

寅子(相変わらず
いろいろと 読めない…)

                               一美






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