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虎に翼51話(一美)

「アイツ 餓死したらしい…
一切  闇買いも しないで
栄養失調で…
倒れて…

そのまま

亡くなった…」と 小橋が…

食糧管理法を担当。経済事犯の審議に当たっていた判事が 【法を守って餓死した】ニュースに衝撃が走った。


花岡が餓死した

……………
ごった返した上野(?) 界隈で

酔い潰れた男に
蹴りを入れる 足

3発 蹴られて…

目を覚ました
男は  

蹴りを入れたのは
よね  だった


焼け残った
カフェ『燈台』で…

(マスターの写真を見ながら…)

よね「知った顔が
全部 いなくなった」

よね「読んだか…? 新憲法」

「あぁ」

よね「ずっと これが欲しかったんだ!  私たちは…
男も 女も 人種も 家柄も 貧乏人も 金持ちも 上も下も無くて 横並び。それが大前提で 当たり前の世の中が…」

「欲しかった  という割に嬉しく無さそうだな」

よね「これは 自分たちの手で 手に入れたかったものだ  戦争なんかのおかげじゃなく…


よね「残念だったな…花岡

「仕方あるまい。
それがアイツの選んだ道ならば」

よね「死んだ相手に 強がって何になる」

轟「強がる…?
何だよ  急に」


よね「惚れてたんだろ…花岡に」

「何を! バカなことを言ってるんだよ!」

よね「私の前では 強がる意味は無い。そう言いたかっただけだ」

よね
寅子に惚れてる(であろう)から
察しが つくのだろう…


「俺にも よくわからない…」

よね「そうか」

「でも…  もし  アイツが居なかったら  俺は弁護士を目指してなかった

花岡が帝大を諦めて
名律大で共に学べると知った時は 嬉しかった

佐田と添い遂げることに
怖けずいて
別の女と結婚した時は
腹が立った

あの戦争のさなか
アイツが判事になって…

(声が……詰まる)

兵隊に徴られずに済む
と思うと  嬉しかった!」

声が うわずり…
泣き声に

轟「アイツの居る日本へ
生きて帰りたい… と思えた」

う……ぅぅ…ぅ…ぅ

泣き声を あげながら…


「でも  俺が知ってる
まじめで…優しくて…
不器用が過ぎる花岡ならば
やりかねん と
アイツらしい  と…」

わぁ ぁぁぁぁっーー
号泣する  

一美も 泣…
マツエクが危ない…

轟クン
感情を出すことが
できて…
泣くことができて…
よかった ね

男はなかなか感情を
出せないし
泣くことも できない

ましてや
この時代は…


…………
民事局で…

人目 につかないように
泣いてる寅子

桂場「もう メソメソするな
我々がアイツの為にすることは   泣くことじゃない」。



花岡の声が 聴こえる

「どうなりたいかは
自分で選ぶしかない

本当の自分を忘れないうち
に」

…………
異性に惹かれるのと
同性に惹かれるのとでは
異う要素が当然あると思いますが…


惹かれる要素には
共通したものも
ありますよね

男は 女に
女は 男に
惹かれるものだ!

"交通止め" を立たりするけど

そういう ボーダー…

こうだ‼︎としない


全て あっていい
                  一美






 










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