虎に翼56話(一美)

1月4日
仕事はじめ
家庭裁判所の開所式典の場で  多岐川は高らかに
家裁の5大基本性格を宣言。

独立
民主
科学
教育
社会
的 性格。

前日に 多岐川が
庭で フンドシ 一丁で
滝行の代わりに

「佐田君 派手に頼むよ
滝のようにねっ
そうれーっ」

寅子「はいっ!」

 ザッブーン　

思いっきり
水をぶっ掛ける

ぶっ掛けられた
多岐川
「民主的性格っ」

↑この水行で
縁起を担いだ

『俺が何ヵ月も考え抜いた』
家庭裁判所に必要な
5大基本性格。

………
桂場「『君に辞令を出す』と言ったら 星長官 自ら伝えたい  と」

寅子「えー」

星長官「君には東京家庭裁判所 判事補 兼  最高裁判所家庭局 事務官として
今日から頑張ってもらう」

寅子  ついに 裁判官に！
　　　パチパチ👏

星長官「クセ者3人に   引けを取らない、クセ者の"君＂ならば、きっと捻じ曲がってしまった子ども達と
立派に対峙してくれるだろう」

戦争の  一番の被害者

戦争で親を失った多くの孤児たちを どうするのか が
大きな社会問題と なっていた。

家庭局の面々は視察の為
上野へ

終戦から３年過ぎても尚
路上には孤児たちが溢れている。

戦争孤児は
生きていくために  働くか、
犯罪に手を染めるように…

浮浪児…
根絶…
まるで子どもたちを
厄介者のように扱う
………
上野で
スリをする子どもに気づく寅子

子どもの後を追うと…
子どもは スリの元締めへ…

「君! 返しなさい」寅子

追いかけて行った先には

なんと！
【轟弁護士事務所】
の立て看板が…

「えっ」
『カフェ燈台』の跡だ！

建物の中に入っていく寅子

すると

よねの声
「だから『スリだけはやめろ‼︎」って言っただろ!」

「よねさん…」

そこに 出てきた轟
轟「佐田っ…⁉︎」
轟「生きてたのかぁ
よかったぁ！
本当に よかったぁ〜」

寅子「轟さんも‼︎」

うぁぁぁぁぁ…
轟   泣泣…

轟「久しぶりの再会は嬉しいが  何でお前  こんな所に居るんだ」

寅子「あっ  視察で来ていて  
実は私  今  家庭裁判所で働いてるの
今は 家庭局で事務官をやりつつ   家裁の判事補を」

轟「判事補！
そうか！ 女も裁判官になれる時代が来たかぁ‼︎」

寅子「お二人は  ここで弁護士を…」

よね「資格が無いのに  
どう弁護士になる」

轟「復員して  上野で再会してな…山田には助手をしてもらってる。  と 言っても
親分はコイツだよな」
はっはっはっは

轟「おい!  いつまで睨んでる    
どんな道を歩もうと
佐田の自由だろ」

ホント そうだ：一美

よね「ああ  そうだな
好きな道を行けばいい」

よねちゃんは
どうして  こうなるかねぇ
　　　　　　　　一美

よね「お互い 死なずに済んでよかった」

ホント ホント   ：一美

よね「ただ  顔を合わすのは  
今日が最後だ」

なんで  そう頑な なのかねぇ
                               一美

寅子「裏切ったのは  私だから…
何もかも
ごめんなさい」

一美：涙…

よねちゃんと 寅は
いつまで齟齬が続くんだろう…

誰も悪くないよ

ただ…

寅子には 寅子の

よねには よねの

こう なってしまう "訳 があった"  だけ…             一美