虎に翼41話(一美)

直言「昨日　知らせが 来た　　直道が…」

泣き叫ぶ 花江

ここから
ひと月も経たないうちに
日本🇯🇵は終戦を迎えた。

疎開先から 上野に降り立った
寅子たちは
日本🇯🇵の敗戦を ひしひしと肌で感じた。
……………
咳き込む 直言

＊お父さん 具合が悪いのかな…
                        一美

はるは  寝床で
二人の 孫に…

はる「つらいことが あっても堪えたこと
よく頑張りましたね。
でも…ね
もう いいのよ
おばあちゃんの前では
泣き虫 弱虫で…   弱音を吐いて…」

＊こういうこと 言ってくれる人が居なかったら…
ただただ 我慢の連続ですものね          
                          一美

孫「疎開先の奴らが  いつも
イジメて きて…   僕にはわかる
寅ちゃんに言うと メンドウなことになる」

＊一美：あははは
うんうん
正義の旗🏳️‍⚧️を振りかざすからねぇ


とにかく 生きていく しかない
…………………
「ただいま」
岡山の学校に行ってた 寅子の弟
直明が帰って来た。

直明「直道兄ちゃんのこと 残念です」

寅子「明日にでも 帝大の願書
取りに行きましょ」

直明「大学へは 行かない！」

寅子「え     」

直明「家族の為に働くよ。
皆んなを支えたい んだ 」

寅子「でも…  直明は 帝大に行く為に 岡山に行ったんでしょう？」

……………

家族の為に働くよ。
皆んなを支えたい んだ

そう思うのが  真っ当なところでしょう

だけど…

家族の為
皆んなの為
↑
この"皆んなの"中に
自分が 入ってない  としたら…
"自己犠牲" 状態だったら…

お国の為に命を捧げる  のと
変わりない

人間の意識が変わらなかったら
世の中は 変わらない
　　　　　　　　一美