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虎に翼109話(重遠の孫)


寅子「少々驚きました。
最高裁事務総局の方に相談に行ったら桂場さんから既に話を聞いていると言われました」

桂場「君が面倒を起こさぬよう
根回しをしただけだ」
ライアン「僕からも周りに
話しておくよ。
何か 珍しく
お茶に誘ってきたな
と思ったらサディたちが
ここに集まることを
知って会いに来たんでしょ?」
寅子桂場さん この一歩を
大切にします。
そして確実に
次の一歩に継げます」

   ・・・・・


百合「家族も増えて
物も増えたので
棚を置こうかという
話になったのよ」
朋一「この棚は
いいんじゃないかな。
合理的なことも いいことだし」

航一「朋一も賛成してくれるなら今度作ろう 一緒に
あっ ごめん...
筆記まで2か月ないのに
そんな時間ないか」
朋一「ちょっとくらいなら。
息抜きになるし」


百合朋一さんは器用なのよ
前に雨戸の調子が悪い時も
すぐに直してくれてね」

寅子「何でもできちゃうのね。
格好いいわ」

朋一「お母さんもよく
そうやって『格好いいわ
と褒めてくれたなと。
寅子さんを、
お父さんに紹介されてから
よくお母さんのことを
思い出して

でも最近はつらくないことも
思い出すようになって...
いや それだけなんですけど」

優未「私も一緒
おばあちゃんと一緒にいると
死んだおばあちゃんのこと
いっぱい思い出すよ」

朋一優未ちゃんも?」
優未「うん」

寅子「よかったら聞かせて」
航一「お父さんも聞きたいな」
朋一「まあ 例えば
一緒にピアノを弾いたこととか」

航一「そうだった。
照子がピアノが好きだから
お父さんが知り合いから
譲り受けたんですよね」

百合「そうだったわね」
朋一そうなの?」
百合「懐かしいわ」

(次々に「はなし」が繋がって、段々に「きもち」が緩んでいく)

   ・・・・・

のどか「ごめんなさい。
私 やっぱり無理だわ。
家族のようなものだなんて。
どうしても好きになれないのこの人たちが。
嫌なものは嫌なの。
やってみたけど無理だったのよ」

航ー「そうですか」

百合そうですかって
航ーさ〜ん!」

航一のどか 無理をさせて
ごめんなさい。
たくさん負担をかけてしまった」
のどか「私が家を出ていく。
それが一番 みんな幸せでしよ」
朋一のどか 一人で
どう生活するんだよ」

優末「 何か おねだりをする時
おじいさんと勝負をしてきたと前に言ってましたよね。
私とマージャンしてください」

のどか「はっ?」

優未「私が勝ったら私と母の
何を好きになれないのかを
正直に話してほしい。
解決策を一緒に探ってほしい」

のどか「いいよ
私が勝ったら私は家を出る

百合「みんなして
何を勝手なことを!」

航一やりましょうか」

のどか優未ちゃん?
一旦休憩にしよう」

航一「すごい汗だ。
一度 横になりましょう」

優未駄目勝たなきゃ

寅子「ただいま帰りました〜。
歩いていたらね
たい焼き屋さんを見つけたの」

   ・・・・・

寅子優未も 押しの強さは、大したものだ...
       光

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