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filmcaseリリースに寄せて。

はじめまして。
filmcaseのアプリ開発、デザインを担当したsakyo_san(https://www.instagram.com/sakyo_san/)と申します。
本日、filmcase 1.0.1がリリースされました。
せっかくですのでこの場をお借りして僕の想いを少しだけ書いてみたいと思います。

僕は1997年生まれで、小さい頃はフィルム写真を撮られていた世代です。
今も家には小さい僕が写ったネガと写真が残っています。

子供の頃はインスタントの使い捨てフィルムカメラを使っていました。
小さくてプラスチックでフラッシュが付いていて。そんなカメラで写真を撮ることがとても楽しかった。
そんなことから僕は写真が好きになりました。

それからデジカメが登場して、どんどん性能が上がって…今ではスマートフォンで簡単かつきれいに写真が撮ることができます。

そんな2022年に。僕はもう一度フィルムで写真を撮っています。
僕の愛機はLeica M6という僕より10歳以上お兄さん(お姉さん?)なカメラです。

わざわざフィルムを買ってカメラで写真を撮って現像して…なんて少しめんどくさいと思われるかもしれません。
確かに。

しかし、それこそが魅力なのだと思います。

僕にとってフィルムが特別なのは、
物理的、化学的に光子を記録する行為に美しさを感じるからです。
電気信号に変換されるわけではなく、9999枚撮れるわけでもなく。
数十枚しか撮影できない巻かれたペラペラのフィルムに光を焼き付ける行為。
そして写真にすれば、まるで空気まで写しているかのような鮮やかな色。
その全てが、とても神秘的で美しい。

何を言ってんだって?(笑)
これは、あくまで僕の考えですから。
写真を撮る人にはそれぞれ好きなもので、好きな時に撮る考えがあっていいのだと思います。
noteやInstagramでフィルム写真を検索すると、愛に溢れている方々の文章を読ませていただくことができます。ぜひ。

もう一つ感じていることはフィルムはまるでタイムカプセルのようだということです。
せわしい現代においては1時間前の出来事が遠い世界のように思えます。
でもフィルム写真はどうしても現像に時間がかかります。そして、出来上がった写真を見ると自分が忘れていた瞬間を思い出させてくれます。
忘れていた風景、もしくは撮っていた時に気づかなかった奇跡も。
出来上がってみて毎回不思議な気持ちになるのはなぜなのでしょうか。

過ぎる毎日の中で少しだけ特別な時間を過ごすことができる。
それがフィルムカメラの魅力かもしれません。

僕はプロのカメラマンではありません。ただの写真好き。
だから、好きなことを好きなようにアドバイスします。
もしフィルム写真を始めてみたい方がいらっしゃいましたら、ぜひ1度撮ってみてください。
デジタルの方が便利で良いと感じるのも、フィルムの方が好きと感じるのも、あなたの自由です。
肩の力を抜いて、緊張せずに。

そして、もしよければ。
あなたの生活のそばにほんの少しだけ、filmcaseがお供できたら幸いです。

稚拙な文章でしたがお読みいただきありがとうございました。
filmcaseを末長くよろしくお願いいたします。

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