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『声』


気怠さに緩む
月曜日の六限終わり

音楽室からの5分足らず

君の左横で
歩調を合わせる

授業中のソプラノに比べて
恋のフレーズを口ずさむ声は
なんとも楽しげで

僕の肩を軽く跳ねて
耳から胸にトトンと響く

サビの二小節だけ
声を重ねる

嬉しそうに揺れる前髪

息継ぎさえも愛おしかった

#詩 #散文 #恋愛

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