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『蕾』


咲きかけの紫陽花の隣で
君が見つけた小さな蕾

あの日から横を通るたびに
まだ咲かないかと気にかかる

僕と君のスローな梅雨入り

ようやく開き始めた花は
君の好きな色付きリップと
よく似た可愛いピンク色で

しっとりと柔らかに
雨露に濡れ
微笑んでいた


#詩 #散文 #バラ

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