『クラス替えの日の出来事』
仲の良い部活仲間と同じクラスになれはしたものの、いざ教室で席に着くと、話したことのない面々に囲まれた、番号順の窮屈な並びに、不安が募っていった。
すぐ前の子は…確か小学校が一緒だったかな。
右隣はずっと本読んでるし…後ろの子は、なんだろう?何か書き物をしている。
左隣は…机に突っ伏したまま寝ていて、顔もわからない。
(気まず過ぎる〜…今日はもうホームルームだけだし、私も何か書いてるふりしとこっと。)
セカバンからデニム地の大きなペンケースを取り出し、配られたばかりの連絡