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流行アンチは楽じゃない

 基本的にアンチは嫌われます。民道の低い海に生息し、天候が悪くなるとここぞとばかりに雷を鳴らし、船旅を楽しむ乗船客を荒波で襲います。もちろん批判とは別だと理解しています。正当な根拠で道を正してあげることが優しさとなる場合もあるからね。例えば友達のカンニングを先生にチクったら嫌われるかもしれないけど、将来的にはその子のためになるはずです。でも友達に向かっていきなり「ブス○ね!」っていう子がいたらあまりにも失礼です。それこそ親しき仲にも礼儀ありってやつですね。僕の読者には後者のような方がいなくて嬉しいです。

 アンチというほどではありませんが、僕は流行が嫌いです。以前〇〇の〇が大流行したときは意地でも見ませんでした。もちろん作品に対して悪口を言ったことは一度もないし、別に「周りと違う俺カッケー」なんて思ってませんよ。ただ海で溺れたくなかっただけです。例えば一時期流行ハラスメント(?)が話題になりました。「君これ知らないの」とかいうきもいアレです。テストや部活の1位自慢ですら謙虚になれよと思うのに(これはただの妬み)、たかだか流行に乗った程度で小さな山に登って上から目線だなんてダサすぎます。そのせいで僕のそっち側に対する偏見は加速しました。

 それから「面白い面白くない論争」に巻き込まれるのが面倒だったので、あえて知らないという盾で回避してました。信者がどうとかアンチがどうとかの悪口合戦は、とてもじゃないけど見てられません。まあ僕は彼らほど嫌ってるわけではないので、ほとぼりが冷めたらひそかに楽しむつもりです。この前はようやく〇の〇〇を観て感動しました。こんなに面白いならもっと早く教えてくれたらよかったのに。ゴホン。

 また話題がそれ一色に染まるのも嫌です。ジュースを買いに行ったら〇〇°〇〇しか売ってないとか、YouTubeでみんな同じことしかしてないとか、興味ない人からしたら超つまんないです。でも逆に自分の好きなものが流行った時は頭の中がお祭り騒ぎになります。僕は高校の時イギリスが好きで、いろいろ調べていたらマリトッツォが気になりました。どうしても食べたくなったのですが、残念ながらマイナーなので探しても見つかりませんでした。しかしある日突然あちらこちらで売られるようになり、一つどころか食べ比べまで可能となりました。これには流石に感謝せざるを得ません。みんなありがとう。

 ってことは結局僕は流行が嫌いというより、付随する面倒ごとが嫌いなだけかもしれません。ちょっと興味があるけど取り巻きが気になるからやめるなんてもったいないですよね。何ならはじめは興味がなくても、流行りを機に試してみたら意外とハマるかもしれません。意地になって流行に乗らないと、数年後自分がハマったときには誰も相手をしてくれません。時代遅れでダサいと思われてしまうジャンルすらあります。ということで僕も手遅れになる前に〇〇の〇を観ることにします。どうせ面白いんでしょ!(熱い期待)

最後までお読み頂きありがとうございました!  2022年 4月29日(金)

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