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詩『時の宴』


ジャン=フランソワ・ミレー『星の夜』

太古より連綿と続く
大河のような流れの中で
生きとし生けるものすべてが
泡沫うたかたのように弾け、消えてゆく

栄枯盛衰を繰り返し
生者必滅から逃れることなく
悠久の時と比べるまでもない
儚さの中で命を燃やしている

明日のことは分からない
昨日は二度と戻らない
今日はいずれ昨日となり
過去になって立ち止まる

同じ過ちと僅かな進歩、
迷いと覚醒を繰り返す
生と死もまた流転
さながら無常の宴

命は受け継がれる
消えない足跡がある
それすら泡沫にすぎないと
時の流れは知っている

時はすべてを飲み込み
忘却の彼方へと押しやる
まるで元々なかったように
何事もなかったように流れてゆく

時の宴のみが悠久
人が滅んでも
地球が滅んでも
時は宇宙を流れてゆく

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