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6月に読んだ本まとめ【年200冊読む】

 Kindle Unlimitedがなければ、とっくに破産している本の虫が6月に読んだ本まとめ。
 簡単な感想があったり、なかったりします。

58冊目『仇花とグランドフェイク 超常事件報告書』八方鈴斗

 たまにこういうエンタメ色の強い、薄めの話が読みたくなるんですよね。斜線堂有紀の『詐欺師は天使の顔をして』を500倍くらいに希釈して、オカルト要素足したみたいな話でした。

59冊目『浜村渚の計算ノート』青柳碧人

 舞台化?映画化?するみたいなニュースを見て、気になったので読んでみました。ミステリーとしては薄味ですが、四色問題を解説するためだけに10人が殺されるぶっ飛び具合は好きです。

60冊目『聖女ヴィクトリアの逡巡 アウレスタ神殿物語』春間タツキ

 主人公が能力持ちの小説を親の仇のように毛嫌いしてるのですが、このシリーズは本当に良い。主人公無双しないし、覚醒もしないし、何より主人公が能力に頼らず論理的な思考で物事を解決するのがメインなので読みやすいです。

61~63冊目『後宮に星は宿る』『後宮に月は満ちる』『後宮に日輪は蝕す』篠原悠希

 金椛国春秋シリーズを3巻目まで。『後宮の検屍女官』をもっと硬くした感じ。とりあえず3巻で話がひと段落ついたっぽいので、残りはまた今度読みます。

64.65冊目『夜の獣、夢の少年 上・下』ヤンシィー・チュウ

 GWにブックオフで古本を爆買いした名残り。翻訳本ってどうしても値段高くなりがちなので、ホイホイ新刊を買えないのが痛い……。
 おとぎ話のようなミステリーかと思いきや、合間合間にでろっでろの恋愛小説が混ざってきて読み方よく分かんなかったです。カップル誕生に浮かれていたら、次のページは三途の川と連続殺人ですからね。
 ダンスホールの女給、医者、老人に仕える男の子と、それぞれの登場人物がまったくバラバラな状態なのに、一本の指の元に集まり、人生が交わる様子は圧巻の一言でした。

66冊目『弁当屋さんのおもてなし 甘やかおせちと年越しの願い 』喜多みどり

 本州に住んでいても、なんだかんだ北海道フェアとか物産展でたいていのものは手に入るんですが、口取りだけはどんなに食べたいと思っても売ってないんですよね……。口取りのためだけに実家へ帰りたい。

67冊目『シトロン坂を登ったら 大正浪漫 横濱魔女学校』白鷺 あおい

 設定が小出しにされていくの、飽きなくていいですね。200ページちょっとと短いけれど、全体的なまとまりはよかったです。

68冊目『レーエンデ国物語』多崎礼

 帯の紹介は有名作家ばかり、Amazonや読書メーターの評価もかなり高くて期待して買いました。
 結論、めちゃくちゃよかった。序盤は古代樹の住居とか、民族とか風習とかにワクワクしてたんですが、中盤、主人公が恋を自覚したあたりからまじでしんどかったです。結核文学はあんまり好きじゃないんですけどね……。


 今月は11冊で終わり。積読をかなり崩しましたが、Kindle Unlimitedはあいかわらず20冊上限いっぱい。
 来月は69冊目からスタート。『薔薇のマリア』シリーズを崩しながら、2作揃うまで温めていた恩田陸の『鈍色幻視行』とその作中作『夜果つるところ』を読む予定です。

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