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四大卒アラサー女が大学院へ進学したくなった話

 日々の仕事と、趣味の執筆と、資格試験の勉強に明け暮れているうちに7月になっていました。

 先日、無印良品に行ったところ七夕の短冊コーナーがあり「お母さんと付き合えますように」と書かれた短冊を発見して、その日は短冊の内容が気になりすぎて夜しか眠れませんでした。(あえて無印良品の短冊に書く胆力よ)
 実の母なのか、育ての母なのか、はたまたスナックのママ的なものなのか……。すごく整った字でしたが、実はただ子どもの願望を親が代筆しただけなのかもしれない。
 常識的なことを言うと、血が繋がっていなければ大丈夫だと思います。短冊書いた人、がんばって。

 というわけでせっかくの七夕なので、わたしも将来の夢っぽいことをぽつぽつ書いてみようと思います。


自分の将来を考えられなかった学生時代

 小学生の頃はお医者さんになりたい、なんて可愛い夢もあったものですが、中学生の頃にはすでに家の経済状況を察しはじめ、自分がやりたいことよりも家族のことを考えた選択をするようになっていました。

 高校は教科書代も制服代もかからない定時制で、大学はいちおう四大でしたが働きながら夜間部へ。
 大学卒業後の進路はとにかく大手企業か、公務員のどちらかで、一刻も早く弟の進学費用を稼ぐことしか頭にありませんでした。


フリーランスと主婦業を両立する今の生き方

 人生の主軸ともいえる弟を亡くしたあと。わたしは働く意味どころか生きる意味すら失って、ただ無為に毎日を過ごしていました。母に「生きてほしい」と言われたから、かろうじて生きているような状態で。

 そんな自分を断ち切るために実家を出て、結婚して、フリーランスに転職して。
 お世話をする対象が弟から夫に変わっただけの話ですが、それでもわたしは誰かのためじゃないとがんばれない生き物なんだなあと強く実感した覚えがあります。

 今の生活もけっこう好きです。仕事もそこそこあって、趣味にも力を入れられて、家事もなんだかんだ言いながらわりとがんばってます。
 しかし、最近ぼんやりと思うのです。

 わたしの人生、これで終わりでいいのか?

 働いて、家事をして、毎日同じことの繰り返し。
 夫は定年退職があって、人生の区切りみたいなものがありますが、フリーランスで主婦のわたしは一生現役。
 過去のわたしはこんな代わり映えのしない未来を望んだのだろうか?

高校生の頃に一瞬抱いた夢

 高校生の時、お金がなくて進学できないと分かっていながら医学部のパンフレットを見漁っていた時期がありました。
 小学生の頃の夢はお医者さん、中学生の頃の夢は小児科医、高校生の頃の夢は遺伝カウンセラーという職業でした。

 遺伝カウンセラーをざっくりと説明すると、親から子へ遺伝する病気や、染色体異常による障がいや病気についてのカウンセリングや情報提供などがメインの職業です。

 日本でも出生前診断といって、胎児の頃に障がいの有無がある程度分かる検査があります。出生前診断で陽性、いわゆる障がいがある可能性が高いと言われた妊婦さんの9割が中絶を選択するというデータもあります。

 この命の選択を迫られた妊婦さんを医学的、精神的な面からサポートできるのが遺伝カウンセラーという職業であり、わたしが高校生の頃に憧れ、そして経済状況との折り合いがつかずにそっと封印した夢でもありました。


遺伝カウンセラーになるためには大学院進学が必須

 遺伝カウンセラーは指定の大学院で、遺伝カウンセリングの課程を修了して卒業すると、資格が認められる職業です。民間試験とかじゃないんですよね。

 運が良いことに、今住んでいるところの近くの大学院が遺伝カウンセリングコースを開講しています。
 今は社会人になって、自分で稼げるようになりました。大学院へ通う時間も、フリーランスなので上手いこと捻出できるでしょう。

 あの頃、色んな事情で諦めざるをえなかったことが、すぐ手の届く場所まで来ている。
 自分の人生なんだから、一回くらい自分のためにがんばって夢を叶えてみてもいいんじゃない?

文系出身者が医系大学院に行けるのか?

 最大の問題はこれ。普通、医系の大学院へ行く人って医学部出身か工学系で遺伝子学んでる人ですよね?
 わたしは生粋の文系人間なので、大学院の試験をパスできるかすら怪しい。運良く入学できたとしても、医学部で勉強したこと前提の研究が繰り広げられると詰み。

 あと英語がめちゃくちゃ苦手。近くの大学院は社会人選抜とかがないので現役生と肩を並べて英語の点数を競わなくてはならないのですが、高校英語すら10年前の出来事のわたしにはやばい雰囲気しか感じないです。

 所定の日に英語の試験を受ける以外に、TOEICの点数を入試点数として利用できるらしいのですが、医学系の大学院(国立)なら750~800点がマストと聞いて震えています。

はじめの第一歩、英語を学び直そう

 というわけで、わたしの大学院進学を達成するための第一歩はTOEICで800点を取るに決まりました。
 中学2年生レベルの英語を読むのがやっとな人間が800点取れるようになるのか? という疑問は残りますが、ありとあらゆるサービスを駆使して英語マスターになろうと思います。

 あと入学できた瞬間、周りにおいていかれないように医学部でやることをざっと勉強したいのですが、そもそも独学でどうにかなる世界なのかしら……。


 心配ごとは尽きないですが、30歳になるまでにやりたいことを全力でやってみて、だめなら今の生活に腰を落ち着けようと決めたので、がんばってみます。

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